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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0958話
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えば、良くあの場で怒り出さなかったと、その我慢強さに感心すらする。
 ……いや、シェリルが怒る前に俺がキレてしまったからか。
 そんな風に考えている間に、やがて戦闘機が帝都へと到着。速度を極限まで遅くして皇宮に向かって避難するように告げているのが聞こえてくる。
 普通ならある程度以下の速度になれば失速しそうなもんだが……オーブも着々と技術力を高めていってるな。
 まぁ、俺達シャドウミラーと正式に国交を結んだ最初の国だと考えれば、当然だろう。
 映像の中では通告が終わったのだろう。戦闘機が次々と皇宮へと向かって爆弾を投下していく。
 放たれたミサイルや爆弾が皇宮を瞬く間に瓦礫の山へと変え、あるいはその近くに存在していた元老院達が集まって会議をするような場所、練兵場、騎士の宿舎といった場所も含め、次々にその姿は崩れていく。
 当然帝都側でも黙ってやられている訳ではない。しかし、魔法や弓を地上から放とうとも戦闘機の速度に命中する筈もなかった。
 空戦には空戦ということで竜騎兵が30匹程も出てきたが、バルカンで血と肉の破片と化す。
 俺が宣戦布告をした時に比べると、随分と竜騎兵の数が多いな。……いや、寧ろあの時の俺の行動により防空戦力が強化されたのか?
 ……全くの無意味ではあったが。
 爆撃を行っていたのは、時間にして10分もないだろう。だが、その10分の間に帝都の象徴ともいえる皇宮は全てが瓦礫と化し、その周辺にある重要施設も軒並み破壊されていた。
 この光景を周囲の者達はどう思っただろうな。
 特に帝都の中には、従属国からのスパイの類が大量に入り込んでいる筈だ。当然この件は反乱を起こしている従属国に知らされるだろうし、そうなれば間違いなくこれまで以上に従属国の活動は活発になるだろう。
 自業自得としか言いようのない光景だった。
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