第28話
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変化する。負けたのは燃費重視、入れ替えた後のは高威力高燃費の一射、満タンでも二回しか撃てない。代わりに、下手なISは一発で絶対防御だが。カートリッジは充電式のローテーションで、ライフルに最初にセットされた分を含めて7つ、今は残り5つ。サイドアーマーに付けておけば充電されるが、予断をアルファーが許す筈もない。
ライフルの一射を避けたアルファーが、一回り巨大化した翼を広げ、剣を振りかぶりながら羽を射出し突進。速度も翼が大きくなった故か上昇している。身を捻り羽をいなすが、その羽が有り得ない角度で急旋回し、背後から再び迫り来る。自動追尾に驚きながら、ウイングで羽を落とし、アルファーの剣を盾で受け止める。剣が差してある盾は、鞘でもある。本来は無謀な行動だが、極めて近づける手段でもある。その体制のまま、アルファーに問う。
「なんでこんな事をする、答えろ!」
確認するのはその一点。篠ノ之博士の差し金か、乗っ取りか、はたまた、それ以外か。
「命令ですか?」
「聞いているのはこっちだ、その命令とやらをしている人物が居るのか?」
「回答せよと、ご命令ですか?」
「…、そうか。前提が間違ってたか」
てっきりアルファーに命令した者がいると思っていたが、そもそもコイツは命令なんか『受けていない』。自分の意思で戦っているらしい。では、何の為に?
「知りたい…。産まれた意味、ここにいる理由…。何も…、何も分かりません…」
「んなの知らん。しかも、こんな方法で分かる訳もない!」
盾で剣を受け流し、ライフルを撃つ。一回転してアルファーは無傷。再度高機動の空戦が始まる。2つの軌跡が二重螺旋を描き、激突の度に周囲に飛び火する余波が、雲を蒸発させる。
「命じてください…!何でもいい、私が私でいられるだけの、命令を…」
「お断りだっ!」
アルファーの懇願をバッサリ切り捨てる。命令されて唯々諾々と動くだけなら人型と変わらない。だが、アルファーには意思がある。
「しっかり自分で歩け!お前はお前だ!」
尻尾のようにくっ付いたウイングを射出、同時に剣を抜き、ハイパーモードを発動。装甲が金に輝く。
「ヴァンガード、フルドライブ!!」
握った右手から剣にエネルギーが集まり、翡翠の光を纏う。射出されたウイングはアルファーを掠めた後に、背後からアルファーを強襲し、球体に隠れたアルファーを俺に向かって押す。これで決める!
翡翠の光纏いし剣で、球体を刺し貫く。剣を手離し、すれ違い距離を取った所で、翡翠の残滓が残る右手を握り締め、叫ぶ。
「クラッシュ!!」
俺の声と握り締める右手に反応し、剣に集まった翡翠のエネルギーが球体の隅々まで行き渡り、大爆発。ウイングが腰に戻り、右手を開き、背後から来る剣をキャッチ。アルファー
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