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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0957話
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千切る音。

「ぎゃああああああああっ! た、助けろ、誰か俺を助けろ!」

 その悲鳴で我に返ったのか、数人の貴族が叫ぶ。

「その者共を捕らえろ!」

 そして兵士や騎士達が俺の方へと向かってくるが……

「ムウ」

 空間倉庫から取り出したサブマシンガンをムウへと放り投げると、それを受け取ったムウがトリガーを引いてこっちに向かってきていた兵士や騎士に弾丸の雨を降らせる。
 鎧に無数の穴が開き、10人以上いた兵士や騎士は数歩を進んだだけで床に倒れ込み、命を落とす。
 所詮は鉄を使っている鎧だ。シャドウミラーの技術班が開発したサブマシンガンやその弾丸を防げる筈もない。
 あるいは、兵士や騎士の鎧がロゥリィのハルバートと同じような神鉄とかを使った鎧でもあれば話は別だったのかもしれないが。
 いきなり地面に倒れ込んだ兵士や騎士に、何が起きたのか分からずに貴族達が唖然とする。
 いや、何が起きたのかというのは分かっているだろう。サブマシンガンから放たれた無数の銃声がそれを証明しているのだから。

「スティング、アウル」

 続けて2人の名前を呼び、同じく空間倉庫から取り出したサブマシンガンを放り投げる。

「俺の邪魔をする奴がいたら、誰であろうと仕留めろ」
「分かった」
「ああ」

 短く命令し、そのまま床を転がり回っているゾルザルに視線を向け、邪魔だなという感想を抱くと同時に、軽く力を入れて胴体を蹴る。
 あくまでも力を入れたのは軽くだが、それは俺にとっての軽くだ。
 無数の肋骨をへし折られつつ10m近くも床の上を水平に飛んでいき、壁へとぶつかり『ぐふぅっ』という奇妙な悲鳴を残して床へと落ちる。
 それを確認するまでもなく、次に向かう先は……ゾルザルの父親にして、この帝国の皇帝でもあるモルト。
 俺を見る表情が引き攣っている辺り、現在の俺がどれ程の怒りを胸に抱いているのかを理解しているのだろう。

「へ、陛下に何をするつもりだ! 陛下を守……っぐ!」

 言葉を最後まで言わせず、スティングのサブマシンガンから弾丸が放たれ貴族の命を奪う。
 それを見た護衛の騎士達が、俺とモルトの間に立ち塞がろうとし……
 再び連続して響く銃声。今度はスティングではなくアウルだが。
 ガァンッ、というよりはパァンッという軽い銃声音だが、それを理解することもないまま、俺の邪魔をしようとした騎士達が身体中から血を流して床へと倒れ込む。
 そんな騎士達を踏みつけ、モルトとの距離を縮めていき……

「さて、モルト。挨拶がまだだったようだから、自己紹介からさせて貰おうか」

 そう告げ、モルトの頬を掌でビンタするかのように叩く。
 パァンッ、という音はアウルの放った銃声に勝るとも劣らぬ程に謁見の間へと響き
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