1部分:第一章
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たか?」
「困るなあ、並んでくれよ」
「皆並んでるんだぞ」
「並ぶ!?」
妖怪達は並ぶと言われて目を丸くさせた。驚きのあまり変化が溶けそうになっている。
「並ぶというと何じゃ」
「何なんじゃ」
「だから。順番なんだよ」
困惑している彼等に小屋の中から出て来た若い男が言ってきた。
「順番とな」
「簡単に言うとな。この列の一番後ろに並んでな。それで少しずつ列が前にいくからそれに続いて小屋に入ればいいからさ」
「ふむう。そうか」
「そうすればいいのじゃな」
妖怪達はそれを聞いて納得した顔で頷き合う。話を聞けば何ということはない話だ。しかしわかるまでにはかなりの手間がかかったのだった。
「では並ぶとしよう。いいな」
「そうじゃな。皆で仲良く並んでな」
「しかし。それにしても」
彼等はここで列を見る。さっきよりまだ長くなっていた。
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