第四章
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「じゃあね」
「よし、それじゃあ」
「皆で呼ぼう」
「黄金バットを呼ぼう!」
「今すぐに!」
皆で言い合ってでした、そして。
子供達は声を振り絞ってです、その名前を呼びました。
「黄金バット助けて!」
「ここに来て!」
こう呼んだのでした、すると。
その瞬間にでした、皆の上からです。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
あの笑い声が聞こえてきました、その声を聞いて上を見上げると。
そこにいました、ビルの屋上に仁王立ちをしてマントをたなびかせて。
黄金バットがいました、子供達は彼の姿を見て目を輝かせて言いました。
「黄金バット来てくれたんだ!」
「僕達を助けに来てくれたんだ!」
子供達は黄金バットに声援を送ります、そして。
黄金バットは颯爽とです、ビルの上から飛び降りて。
黒バットの前に子供達を守る為に着地しました。もうその右手にはフェンシングの細長いレイピアがあります。
その黄金バットにです、黒バットもレイピアを出してでした。
お互いに剣を突き合い勝負をはじめました、フェンシングのその一騎打ちがはじまりました。ですが銀と銀の火花が散る勝負は。
百合程してからでした、黄金バットの突きが。
黒バットのレイピアを弾き飛ばしました。それを受けて。
黒バットは悔しい感じを見せつつです、そのマントを翻し。
闇の中に消えていきました、子供達はその全てを見てから黄金バットに言いました。
「黄金バット有り難う!」
「助けてくれて有り難う!」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
黄金バットはその子供達にお顔を向けるといつもの笑い声を出してでした、そのうえで。
彼もまたマントを翻しそして何処かへと消えました、そして。
そのうえで、です。跡に残った子供達は思うのでした。
「黄金バットってね」
「僕達のピンチには絶対に来てくれるんだね」
「例え僕達が何処にいても」
「どんな状況でも」
例え黒バットやナゾー博士に追い詰められていてもというのです。
「来てくれてなんだ」
「助けてくれるんだね」
「それが黄金バット」
「正義のヒーローなんだね」
このことをお話しました、そして。
皆お家や学校、そして駄菓子屋さんでこのことをお話しました、するとお婆ちゃんは目を細めさせて言うのでした。
「ほら、言った通りだね」
「うん、黄金バットはね」
「絶対に来てくれるんだね」
「僕達が悪い奴に追い詰められた時は」
「助けを呼べば」
「そうだよ、何処からでもすぐに駆けつけてくる」
まさにというのです。
「それが黄金バットなんだよ」
「黒バットも出て来たけれど」
「それでもだね」
「黄金バットがいる限り」
「僕達は大丈夫なんだね」
「黄金バ
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