28新生評議院
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引き止める。
「私の本当の名はリチャードデス
善意に目覚めても、過去の悪行は消えませんデス。私は一からやり直したい」
そう言うリチャードを見て、ジュラはある事を申し出る。
「ならばワシが代わりに弟を探そう」
「本当デスか!?」
「弟の名を教えてくれ」
「名前はウォーリー。ウォーリー・ブキャナン」
「ウォーリー!!?」
「ウォーリーって…あの……!!?」
「!!」
その名前を聞いたエルザは驚愕し、ナツとハッピーの脳裏には楽園の塔で戦った…カクカクでダンディーを自称する男の顔が浮かんだ。
「その男なら知っている」
「何と!!?」
「!!!」
エルザのその言葉に驚愕するジュラとリチャード。
「私の友だ。今は元気に大陸中を旅している」
そう言うエルザの嘘偽りのない優しい表情を見て、リチャードは大粒の涙を流す。
「グズ…ズズズ……これが光を信じる者にだけに与えられた奇跡というものデスか。ありがとう、ありがとう……ありがとう!!!」
こうしてリチャードは、大粒の涙を流しながらエルザやジュラたちに感謝の言葉を言ったあと……評議院に連行されていったのであった。
「なんか可哀想だね」
「あい」
「仕方ねえさ」
リチャードの姿を見送りながらそんな会話をするルーシィとグレイ。
「もう術式を解いていいぞ」
「はっ」
ラハールは部隊の者に術式の解除を言い渡す。
「では、私達はこれで……」
ラハールとその部下達は帰って行った。
続く
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