1部
テンテン2
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なものに思えたのは私だけかな?」
「今後会うことがないという訳ではないようだが、おおよそその捉え方で正解だ。手紙の最後には数年間は帰る予定がないとあったからな。だが、その理由については不明のままだ」
ちょ、ちょっと待って、数年って中忍試験は受けないってこと?いや、ヒジリの性格なら分からなくはないんだけど、余りに唐突すぎる。
確かに、ヒジリの行動はいつだって突飛だったけど、結果からすれば単に最短経路を突っ切ったものだった。常識とかは完全無視だけれど、理屈は大体間違っていないのがヒジリの行動だと私は思ってる。
ってことは、中忍試験より何か優先しなきゃいけない大事な事があるって事?パッと思いつく事と言えば、ヒナタちゃんかハナビちゃん関係だけど、それだったらネジだって把握できてるはず。
……ダメね、欠片も分かんないや。まぁ、ヒジリの事だから心配するだけ無駄かな?彼女、ほっといても一人でなんでもやっちゃうしね。
「で、ネジはどうするの?」
「何をだ?」
「ヒジリを探さないの?」
「本来ならそれも考えたんだが、俺は俺でやるべき事があるんでな」
へー、ネジがヒジリ以外の何かを優先するなんて、意外ね。
「ヒジリ様からお前同様に渡された物と、習得するべき技を課されているんだ」
「ああ……だから、そんなに疲れてるんだ。まぁ、がんばってね」
「他人事じゃないぞ、テンテン」
ネジは随分と疲れ切った表情を私に向けてそう言うと、欠伸を噛み殺しつつ伸びをした。もしかして、睡眠時間削ってるのかしら?
「これで質問は終わりか?」
私がネジのヒジリから与えられた課題について考えていると、彼は少しうんざりしたような口調で私に聞いてきた。
「あ、うん。ありがとね、ネジ」
ネジを見送って、家に戻った私はいそいそとネジから渡された紙袋を漁ることににした。
いやー、女子としてどうかとは思うんだけど、新しい忍具を開ける時の楽しみは何物にも代え難いよね。特にパッと見ただけじゃ、機能が分かるにくい忍具の説明書を見る時が一番盛り上がるんだけど……うん、熱くなりすぎだ、私。
さてと、新しい忍具は何かな?
……いや、確かに私の好みと言えば好みの初見じゃ分からないタイプの忍具だけどさ、これ本当に忍具?
人の首くらいなら軽く落とせそうな大きな鋏、透明なよく分からない素材で出来た棒、この二つは武器って分かるんだけどこの琵琶と風車は何かな?
しかも、全部触っただけで頭がクラクラするくらいチャクラ持っていかれるし……本当に訳が分からない。
「えっと、とりあえず説明書は……これかな?」
鋏の名前は金蛟剪(きんこうせん)で、琵琶は黒琵琶、風車は万刃車、棒は雷公鞭。習得するとしたら金蛟剪、万刃車、黒琵琶、雷公鞭の順番が良い。
特に雷公鞭に
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