こうして鷹巣隆也の間違った青春が幕を開ける
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は個人の自由じゃないですかね?」
「そうね、無理して騒ぐほどじゃないと思うわ」
比企谷の言葉に舞浜も賛同した。その二人の様子を見た平塚先生はしょんぼりとした顔をする。
「そうか、まぁそうだよな。結局君らは他人同士だもんな」
何か凄いこと言われている気がする。事実皆他人だけども。
なんか先生を見ているといたたまれない気持ちになってしまいついつい声をかけてしまった。
「まぁ、元気出して下さい先生。いつかそんな日も来ますよ」
そんなこと毛ほどにも思っていないが、それで平塚先生が元気になるなら文句は無いだろう。しかし、先生は俺の予想の斜め上を行く反応を見せた。
「そうだよな。よし決めたぞ、今からバトルロワイヤルを実施する」
「はぁ?」
平塚先生の唐突な宣言に俺だけでなく他の二人も似たような反応を示す。 先生はそんな視線を意に介さずに話を進めた。
「三人の中で最も奉仕できた人物は他の二人の様子をどちらか一方に何でも命令できるというルールだ」
なんでもというのは所謂なんでもという事ですよね?ゴクリ。
「今やらしいこと考えてたでしょ?」
比企谷に言われて俺は首を横にブンブン振った。そんなあれだぞ、世の男子高校生がそんな卑猥なことばかり考えてる訳じゃないぞ。例えば、環境保護とか?あとは得に無いな。
「何でも」
俺の他にも一人、舞浜が『何でも』という言葉に反応した。舞浜の反応を見た比企谷は溜め息を吐く。
「その勝負、引き受けましょう」
俺たちの反応を見た先生は満足気に頷いた。
「それでは始めよう。ガンダムファイト・レディ・ゴー!!」
ガンダムファイトってなんだよ、俺ガンダム詳しくないから知らないんだけど。
俺達は皆平塚先生に微妙な表情を送っている。そんな注目の先生は凄い悔しそうな表情をしている。
「小町はSEEDの方が好きですねぇ」
小町は一人呟いていた。
「やはりロボトルファイトの方が良いのか?そうなのか」
平塚先生は平塚先生でブツブツと独り言を言っている。何なんだよロボトルファイト。
舞浜に至っては何事も無かったかのように読書を再開する。
俺はどうしようもない空気になってしまったのを察しつつ先生に尋ねた。
「詳しいルールとかはどうなってるんすかね?」
俺の質問に先生は何故か胸を張った。その……無駄に大きいバストが強調されて目のやり場に困るからやめて欲しいな。
「勝負は私の独断と偏見で結果を下す。まぁ適当に……適切に頑張りたまえ!」
先生はそういい残して教室を後にした。その最中「比企谷達よりはいい反応だったかな」なんて呟いている。先生に何が有ったのか考えてい
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