第百四十話 世界が一つに
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
異世界のデジタルワールドの冒険が終わり、約二年の年月が過ぎ、大輔達はゲンナイ邸に来ていた。
大輔「ゲンナイさん。今日が二つの世界の統合日だろう?」
ゲンナイ「そうじゃ。今までお主達には苦労をかけてきたがな。じゃがこれでお主達の苦労も報われる」
ルカ「ゲンナイさん。大輔さんの世界の世界地図を見ると、海鳴市がこの場所に現れると考えてもよろしいのですか?」
ルカが子供達を代表して質問する。
ゲンナイ「そうじゃな。この場所に海鳴市が出現することになるじゃろう。それから向こうの世界の儂とは既に連絡は取っておるから、世界統合後の現実世界、デジタルワールドのこともこの世界がベースとなっておる。何せ、世界状況はこちらの方が遥かに良いからな」
大輔「ああ、なるほどね」
何となくだが、納得してしまった。
大輔「けど、俺達面倒事は避けたいから、俺達の先輩達が解決したことにしてくれや」
ゲンナイ「出来なくはないが良いのか?」
大輔「別に英雄になりたいわけでもないし」
フェイト「そうだね。何かあの人達に絡まれそうだし」
フェイト自身、あまり彼等にいい印象を抱いていないからかもしれないが、厄介事は何とか避けたい。
ゲンナイ「分かった。では皆よ。覚悟はよいか?」
全員【はい】
ゲンナイが端末を弄ると世界が大きく揺れ出す。
アリシア「な、何?何!?地震!!?」
スバル「ル、ルカ兄!!」
驚く二人を宥めながらルカは口を開く。
ルカ「恐らく長い間、世界が切り離されてしまっていたからですよ。世界が完全な状態になろうとしているから、こんな揺れが…」
エリオ「皆さん、何かに捕まってください!!」
キャロとルーテシアを柱に捕まらせると、エリオが叫んだ。
アリサ「そ、そんなこと言われても!!」
すずか「きゃああああ!!!?」
世界が白い閃光に飲まれたかと思うと、あまりの眩しさに目を閉じていた大輔達は目を開くと、外に出た。
ブイモン[…違う。俺達の世界とも、フェイト達の世界のデジタルワールドとも…]
チビモン[二つの世界の風の匂い…]
ツカイモン[本当にデジタルワールドが一つになったというのか…?]
クロアグモン[間違いない。現代種と古代種のデジモン達の気配を強く感じる]
目を閉じて気配を感じているクロアグモンの言葉に全員はようやく世界統合を果たしたのだと感無量である。
大輔「さて、俺達も家に帰るか」
フェイト「私、母さん達に頼んで大輔の学校に行こうかな?」
大輔「え?」
フェイト「だって大輔一人じゃ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ