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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
58.勘違〜She wonted to make?a?mistake.
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気まぐれか。いずれにしろ物見代として酒を置いていったのだから、アリスの人形劇はそれほどの価値があったというわけだ。
アリスは人形にコップを持ってこさせ、二人分のお酒を注いだ。
「それじゃ、いただきます」
コップを持ち、強烈なアルコールを口に含ませ呑み込んだ。
――そこからの記憶は酷く曖昧だった。
………………………………………
……………………………………
…………………………………
「おーい、アリス。いないのか?」
ぼんやりとだが、再び意識を取り戻す切っ掛けとなったのは魔理沙と霊夢の声だった。
「お?開いてるぜ?」
「そんな勝手に入っていいの?」
「勝手知ったる他人の家って言うじゃないか」
「合ってるけど…。なんか間違ってる気がする」
足音が段々と大きくなって、近付いていくのが分かる。
ふと、自分がベットで寝ていた事と、自分が何か柔らかい物を抱き抱えている事にに気が付いた。
酒臭い匂いに混じって甘い匂いが鼻を通り、脳裏を刺激する。微かに呼吸する動きが、密着していることで感じとることが出来た。
これはもしかしなくて非常に不味いんじゃ…。
「ここにもいないな。まだ寝てんのか?珍しいなあ」
ガチャ、と俺とアリスが寝ている寝室のドアが開かれた。
「あ…………」
「最低………」
「……………」
魔理沙と霊夢が声をあげ、俺はマンガであるようなダラダラと汗が流れるような感じがした。
なんとも言えない空気を打ち破った、ある意味当然とも言える慌ただしい会話の序章として霊夢が言った。
「あんた彼女いるのにナニしてるのよ」
何故か霊夢は出会った時から明希を毛嫌いしている。べつに深い理由があるわけではないが、基本的に他人に無関心な彼女がここまで『嫌い』と感情を露にするのは珍しいことだ。
「いや、その。先ずは落ち着け?話し合いの法廷を開いて倫理的にいこうじゃないか」
「それじゃあ判決を言い渡すわ。極刑よ」
「おい霊夢。評決はどこいった?」
「極刑なのはつっこまないのかよ」
「う〜ん…。うるさいわね…」
今の今まで寝ていたアリスが、騒がしくなったことで起きた。
「ああ!?」
「な!?」
そして霊夢と魔理沙が、アリスが寝ていたせいで隠れて見えなかった所にあった物を見て絶句した。
「どうやら決定的な証拠が出てきたようね」
「し…証拠?」
「ん…?ちょっとどうしたのよ貴方たち…」
起きたばかりのアリスには全く事態を理解出来ていなかった。
霊夢はしたり顔でそのアリスが寝ていた所を指差して言った。
「そこに破瓜の血があるじゃない!」
そして静寂が寝室を支配する。
「「「……………
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