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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0956話
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けだ。

「正確には何とも言えない。だが、何か危険な出来事が起こりそうなのは事実だ」
「……それだけを言われても、正直判断に困るのだが」
「アクセル、もしかして主戦派が襲撃してくるとかか?」

 俺とピニャの言葉に割り込むようにしてムウがそう尋ねてくる。
 先程のシェリルと同じ事を尋ねてくる辺り、やはりそれが一番可能性が高いと思っているのだろう。
 ムウの言葉を聞き、顔色を変えるピニャに向かって再び首を横に振る。

「いや。念動力で感じられたのは、そこまで明確な危険じゃない。経験的なものでしかないから何とも言えないが」
「ふーん。てっきりこの国の皇子様とやらが、俺達を邪魔だと思って夜襲でも仕掛けに来るかと思ったんだが」

 その言葉に、再び顔色を変えるピニャ。
 実際、この離宮に押しかけてきたという実績があるだけに、可能性が全くないとも言えないのだろう。
 ただ、俺に対して恐怖心を覚えているような奴だ。あの状態で俺に対して攻撃してくるとは……いや、寧ろ恐怖したからこそ、か?
 自分が俺に恐怖を感じた、それに屈したというのを許せなかった為に、その事実そのものを消し去る。そんな短絡的な行動をする奴にも見える。
 だが、疑問も残る。
 あの程度の男が兵士を率いて夜襲を仕掛けてくるにしても、念動力が俺に対して危機を伝える程のものか?
 どう考えても、鎧袖一触状態にされるとしか思えないんだが。
 ピニャやレオンなら危ないかもしれないが、レオンの部下2人は一応銃器を持っている。その時点でこの世界の住人が敵ではないというのは、それこそ昨日のアウルの決闘で明らかだろう。

「いや、それはないだろうな。あの程度の奴が襲ってきたとしても、何ら危機は存在しない。全く別の何か……」

 そう呟いた時だった。
 ドクンッ、と再び念動力が危機を知らせる。
 何だ!? いや……来る!

「気をつけろ、来るぞ!」

 何があってもシェリルを守り切れるように抱きしめつつ叫んだその言葉に、咄嗟に反応したのはムウ。遅れて長年の戦闘経験を持つ高畑、シャドウミラーの実働班として俺の非常識な力を理解しているスティング、アウル。
 そこから少し遅れてレオンが量産型Wに庇われ、部下2人もまたレオンの側へと向かう。
 ピニャに関しては、共にいたメイドや執事、そして何よりも離宮の警護を担当している兵士が何が起こってもすぐに対応出来るように側に集まり……それは起きた。
 突き上げるような衝撃。
 浮遊感すら覚えるようなその強烈な縦揺れに、何が起きたのかを理解する。

「地震だ! 離宮からもっと離れろ!」

 皇女の離宮として建てられたのだから、ちょっとやそっとで崩れたりはしないだろう。だが、それでもこの揺れの強さを考えれば安心は出来ない
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