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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0956話
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し終えると、早速とばかりにシェリルと共に部屋を出る。
 月明かりが夜の闇を照らし出す中、静寂に包まれ……てはいないな。
 耳を澄ませば、色々と騒がしい音が聞こえてくる。
 メイドがピニャに俺の言葉を伝えて、それを含めて全員がこうして外に出る準備をしているのだろうが……

「ねぇ、何があると思う?」

 俺の隣を歩いているシェリルがそう尋ねる。
 何かがある、また起きるというのは確定しているにしても、何が起きるのかはまだ不明な状態だ。不思議に思っても当然だろう。
 だが、何か危険が迫っているというのは理解していても、それが何なのかというのは全く分からない状態だ。
 そこまでいくとすれば、それこそギリアムやラーダ、シャインといった者達が持っている予知能力とかがなければ駄目だろう。
 ……正直、非常に欲しい能力ではあるのだが、OGs世界では友好的に近い存在である3人をスライムで吸収する訳にもいかないし、そもそもそれ以前に、現在は原因不明の理由により向こうと連絡が完全に遮断しているしな。

「何かがあるのは間違いない。ただ。それが何かってのは分からないな」
「ふーん。けど、ここまで大騒ぎにして、結局何も起きませんでしたって事になったりしたら、色々と不味いんじゃない?」
「けど、アクセルの念動力が何かを感知したんだから、何も起きないって事はないと思うけどな」

 廊下を歩いている時に聞こえてきた声。
 そちらに視線を向けると、ムウを初めとして他の面々の姿もあった。

「にしても、相変わらずお盛んな事で」

 俺とシェリルを眺めつつそう告げてくるムウに、小さく肩を竦める。

「別にナタルを連れてきてもいいんだけど?」
「無茶を言うな、無茶を」

 そう告げるムウだが、門世界の帝国との戦いは異世界間連合軍という形で行っている以上、ここにナタルがいても何の不思議もない。
 現に、高畑がここにいるんだから。

「うん? どうしたのかな? それよりも早く離宮の外に出た方がいいんじゃないか?」
「確かにな。今はとにかく何があってもすぐに対処出来るようにするのが最優先だ」

 高畑の言葉に小さく肩を竦め、他のメンバー……特に戦闘力に関してはほぼ皆無と言ってもいいレオンの方を確認すると、部下の2人と量産型Wの他にスティングとアウルが一緒にいるのが見えた。
 色々と能力的には不安を覚えなくもないが、これだけ集まっていれば問題はないか。
 ともあれ、そのまま固まって離宮を移動すると数分程で外へと出る事に成功する。

「アクセル殿、これは一体何の騒ぎだ?」

 何故か魔法使いが着るようなローブを身に纏ったピニャが、護衛の兵士やメイド、執事達を引き連れて姿を現すとそう尋ねてくるが、俺が出来るのは首を小さく横に振るだ
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