■5■ 闘いの行方
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にウインドプラスにとどめを刺した。
「ヒートショック!」
クロムレイバーはデスボールを真っ二つに切り裂いた。
「まさか、羞恥心を捨ててオレ様の気を引くとは……」
それがウインドプラスの最後の言葉だった。
その言葉に美紅は恥ずかしくなって顔を伏せた
「気を引くためにこんな恰好したわけじゃないわよ!」
桃子は思わず反論を口にした。
顔を真っ赤にしながら発した反論は、ウインドプラスに届きはしなかった。
ウインドプラスはさっきの言葉を残して爆発したのだ。
健太はウインドプラスの爆発を確認するとガッツポーズをした。
そして、変身を解くと健太は顔を伏せている美紅に手を差し出した。
「美紅ちゃん、大丈夫?」
美紅は顔を赤くしながら顔を見上げた。
「う、うん、平気」
桃子にはアオイが手を差し伸べた。
立ち上がった桃子にアオイは小声で質問した。
「パンツはどうしたの?」
「それはアオイさんが……」
そう言うと桃子の顔はまた真っ赤になった。
「あ!?」
アオイはその理由を思い出した。
そして冷や汗を流した。
自分がパンツを脱がさせたのだった。
「へへへ、ごめんね。まさかこんなことになるとは……」
下を出して笑って誤魔化した。
桃子は顔を赤くしてうつむくしかなかった。
「そう言えば、最後にウインドプラスが何か言ってたけど……」
アオイはオーバーアクションで健太の言葉を遮った。
「ハハハハハ、何にも言ってないよ〜、空耳じゃないかな〜」
自分の責任で美紅と桃子を恥ずかしい目に遭わせてしまったのだ。
責任を感じて必死でごまかした。
「そ、そうですよ。私も何も聞こえなかったですよ、ね、美紅ちゃん」
桃子もアオイに合わせた。桃子としても絶対に知られたくなかった。
「あ、うん。何も言ってなかった」
美紅もその思いは同じだった。
「え〜うっそ〜ん」
健太は確かに聞こえたんだけど……などとブツブツ言っていたが、結局、その真相を知ることはなかった。
「スクープ写真撮っちゃった……」
その後ろで久美子はカメラを手に持ったまま顔を赤らめて立ち尽くしていた。
「でも、さすがに、発表はできないか……」
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