■5■ 闘いの行方
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一応、少しでも抵抗するつもりで両手で胸も守っていたが、ウインドプラスは完全にアオイをスルーした。
「へ?」
ウインドプラスが狙いをつけていたのは桃子だった。
一直線に桃子の元に向かっていったのだ。
アオイは自分の自意識過剰っぷりに少し恥ずかしくなった
「ちょ、ちょっと……」
胸を押さえていた手を慌てて動かして誤魔化そうとした。
「最近、肩が凝ってるのよねえ、胸の辺りとか……」
風がやんだお蔭でようやく美紅と桃子も立ち上がることができた。
しかし立ち上がった桃子の目の前にはウインドプラスがやってきた。
そして、いきなり抱きついてきた。
中学生にしては豊満な胸が目的だ。抵抗しようとする桃子にお構いなしに胸を触わり始めた。
「いやあ〜ん」
自分の自意識過剰を恥ていたアオイだったが、桃子の声に気にするべきことに気づいた
「ちょ、ちょっと!! 何やってんのよ、このヘンタイ!」
アオイはウインドプラスの背後から思いっきり蹴りを入れた。
助けてもらった桃子だったが、ホッとしたのもつかの間――
さすが凶を引いただけあって、ついていなかった。
ウインドプラスは顔面から派手に倒れたのだが、その位置が最悪だった。
桃子の前に腹這いに倒れこんだのだ。
見上げればスカートの中身がバッチリ見えるポジションだ。
「きゃあああああっ!?」
桃子は慌ててスカートを押さえた。
しかし、すでにウインドプラスの視線は桃子のスカートの中だった。
桃子は逃げるように後ずさった。
何の被害もない美紅も反射的にスカートを押さえて後ずさった。
美紅は見られたわけではなかったがその思いがリアルに伝わってきて反射的に反応してしまったのだ。
「へへへ」
不気味に笑いながら桃子に視線を向けた。
気づかれたかも!?
桃子は嫌な予感がした。
たら〜っと額から冷や汗が流れる。
「お前もしかして……」
立ち上がったウインドプラスはマントを一振りしてみせた。
「もう一度、この目で確かめてやるぜ!」
嫌な予感は的中した。
「きゃああああっ!」
ウインドプラスの周りに竜巻のように強風が吹き荒れた。
桃子も美紅もスカートを押さえるのに必死だ。
ビルの陰で健太が見ているのだ。
ノーパンを知られたくない、知られるわけにはいかない。
3.
「広野君って案外エッチなのね」
ウイングガールズとウインドプラスの対決をビルの陰から見つめていた健太の背後から、久美子が声をかけた。
「な、なんのことだよっ!?」
健太はその言葉に慌てた。
「小川さんと森本さんのパンチラを期待してるんでしょじゃないの?」
完全に疑いの目で見つめた。
「ち、違うって! 打開策を考えているんだよ。あいつの風では近づけないから接近戦もできないし、あのマントだってビー
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