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ウイングマン ウインドプラス編
■5■ 闘いの行方
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顔面に乗っかるような状況だ。
「あ、アオイさん、苦しい……」
健太が立ち上がろうと手をつくと、そこはなんだか柔らかい。
ムニュ。
「きゃあああああっ??」
桃子が声を上げた。
健太の右手は桃子のお尻をつかんでいた。
「ご、ごめん」
そう謝ろうとしたが健太の顔はアオイの胸に埋もれていた。
「リーダーのエッチ……」
桃子は顔を真っ赤にした。
スカートの上とは言え、パンツも履いていないのだ。
健太に触られている感触が桃子には生々しく伝わってくるのだ。
「いや、わざとじゃなくて……」
健太が弁解しようとすると今度はアオイが声を上げた。
「きゃああああ、ちょ、ちょっと変な風に動かなしでよぉ〜」
アオイも顔が真っ赤だ。
健太が顔を動かすことでアオイの胸が敏感に感じてしまった。
さらに――
「きゃああああああっ!!」
今度は美紅が声を上げた。
健太には心当たりはなかった。左手はゴツゴツした地面を押さえていたのだから。
美紅は自分のスカートがめくれてお尻があらわになっていることに気づいて、思わず声を上げてしまったのだ。
「お、オレ、何もしてないよ」
健太はそう弁明しようとした。
しかしそれに続いたのはアオイの悲鳴だった。
「きゃあああああっ! もう変な風に動かないでって言ったでしょ!」
健太はビンタを食らった。
「アオイさんがどいてくれないと……」
健太はアオイに叩かれた頬を押さえながらそう言った。別に好きで今の状況に甘んじているわけではなかった。
しかし、ウインドプラスの強風のせいで思うようには動けない。
「わかったわよ!」
ビンタこそしたが確かに健太の言う通りだとアオイも思っていた。
アオイ自身もウインドプラスの強風のせいで健太の上から移動できなかった。
「きゃっ!」
なんとか立ち上がろうとするが強風が邪魔をして立ち上がることができない。
「あ〜ん、もうヤだぁ〜」
動くたびに胸が健太の顔に当たって感じてしまう。
しかもこのタイミングでウイングマンの変身が解けてしまった。
ブーッ!!!
コスチュームがあるとは言え、直に健太の胸に顔を埋めていた健太は、思わず鼻血を出してしまった。
アオイは恥ずかしくてたまらない。
しかも鼻血が直接アオイの体に降りかかった。
反射的に健太の上から離れ、思わず手を出してしまった。
「バカっ!」
アオイの強烈なビンタが健太の頬を直撃し、思いっきり吹っ飛ばしてしまった。
健太とアオイがもめている間に、美紅はとりあえず自力でなんとかスカートを戻すことができた。
健太とアオイが美紅のノーパンに気づくことはなかったようだ。
ほっとはしたが美紅の顔は真っ赤だった。



2.
団子状態から脱した健太は、強風を逃れるために咄嗟にビルの陰に隠れた。
する
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