艦隊これくしょん
艦これ短編 Scene1「叢雲」
[4/4]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ことを確認すると、私は鎮守府へ向けて進路をとった。
Chapter1-5「建造、そして出会い」
私が鎮守府へ帰ってくると、そこには司令官の姿があった。
恐らく、建造を行うためだろう。
「今戻ったわ」
「おかえり。早速だが、艤装を外したら、すぐにドックへ来てくれ」
「了解よ」
私がそう答えると、司令官は満足そうに頷いた。
そして、私の頭に手を乗せて、こう言った。
「無事で何よりだ」
艤装を外してから、数分後、私は建造用のドックへ来ていた。
「必要資材は………こんなもんでいいか」
司令官は手元の建造用の書類に資材を書き込むと、妖精に渡す。
そして、書類を受け取った妖精は書き込まれた資材をドックに運び込んだ。
「あとは妖精たちに任せよう」
「そうね」
私と司令官はそのまま工廠を離れた。
1時間後、執務室の扉が控えめに叩かれた。
「どうぞ」
その音に反応して司令官は入室の許可を出す。
「失礼致します」
凛とした声が執務室に響く。
隣で司令官が息を呑む気配がする。
「川内型軽巡洋艦2番艦“神通”と申します。よろしくお願いします」
「っ、ああよろしく頼む」
司令官は私の時と同じように、神通の元へ向かうと、右手を差し出した。
神通も少々面食らった様子だったが、すぐに提督の手を握り返した。
今思えば、これが悲劇と言うゴールへとスタートを切った瞬間だったのではないだろうか。
続く
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ