艦隊これくしょん
艦これ短編 Scene1「叢雲」
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たら、戦力増強のために建造を行う』
司令官から、作戦を伝えられる。
確かに私一人では軽巡洋艦クラスまでが限界だ。
どうしても、火力が足りない。
魚雷が当たれば、戦艦だろうが空母だろうが一発で撃沈させる自信はある。
だが、如何せん火力以上に装甲が薄い。
副砲を一発食らっただけで、轟沈してしまいかねない。
だから、司令官の判断は無難なものだろう。
………私個人の気持ちは別にしても。
だが、こんな気持ちは戦場において足を引っ張る。
「了解よ。出撃するわ!」
そうして、私はゲートを抜けて、外海へと飛び出した。
Chapter1-4「初戦闘」
基本的に鎮守府前海域と言うのは数ある海域の中でも特に安全である。
はぐれ駆逐艦やら、潜水艦やらが監視網をくぐり抜けて入り込むことはあるが、艦娘たちに撃破される事になる。
なので、提督たちの間で鎮守府前海域は新人たちの練習の場として使われている。
『叢雲、どうだ?異常はないか?』
「ええ、これと言った異常は見当たらないわ」
『そうか。だが、気をつけろよ』
「了解よ」
司令官からの通信を切ると、私はあたりを見回した。
すると、ほんの少し先に駆逐イ級の姿があった。
しかも私のことを認識しているのか、こちらに向かってきていた。
「……いたわ。艦種は駆逐イ級」
『距離は?』
「現在5km先よ。撃ってきてるわ!」
こちらがイ級を認識したと同時にイ級は砲撃を開始してきていた。
こちらの動きを制限するように砲撃してきているということは接近して、魚雷で止めを刺す気だろう。
『直ちに迎撃!敵の狙いは雷撃だ!敵の前方に砲撃を集中!』
「了解よ!」
司令官の言うとおり、イ級の前方に12.7cm連装砲を撃つ。
12.7cm連装砲の砲弾が海面に着弾し、爆発する。
すると、イ級の小さい体は爆発の衝撃で揺らされ、イ級の進む速度が遅くなった。
『よし!そのまま接近して、雷撃だ』
「分かったわ!」
進みの遅くなった敵艦に向け、私は突撃をする。
イ級も私に向け、突撃をしてくるが、私が撃つ連装砲と機銃によって、動きが制限される。
先ほどの戦法を自分に返された形になる。
「これでも喰らいなさい!」
通り過ぎざまに、魚雷を発射。
至近距離で魚雷を喰らったイ級は内側から大爆発を起こし、木端微塵になった。
「戦闘終了よ」
『よくやった。初出撃にしては上手く行ったほうじゃないか?』
「ええそうね。損傷は受けてないから」
『なら、今日はこのまま戻ってこい。続きは明日だ』
「了解。帰投するわ」
もう一度周囲に敵影が無い
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