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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
兄妹喧嘩 @
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のような形であるなんかなんてそれぞれであろうが・・・さすがに、あれは異常だろう」
耀は契約書類まで出したのにどこか和やかな雰囲気の二人に対して違和感を抱いて、グライアはその異常さに対して、その片割れがこれまで自分と一緒にいたということに驚きを抱いた。
「つーか、そこの一輝のメイドたちはいいのか?お前らの主が勝手に隷属込のゲームやってるけど」
まあ当然ながら、一輝に隷属している・・・つまり、一輝の所有物と大差ない立場である四人に十六夜はそう尋ねる。
「まあ、たぶん一輝が勝つでしょ」
「一輝さんですしね。勝手なイメージですが、負ける姿がイメージできません」
それに対して、音央と鳴央は一輝に対する絶対的な信頼を見せるが。
「私は一輝様の剣だ。一輝様がどこに行くことになろうが、それについていくだけ」
「私はぶっちゃけちゃうと、お兄さんと一緒に入れたらどっちでもいいからなー」
「「あー、確かにそれはあるも」」
しかし、そののちの二人に同調してしまった。要するに、彼女たちからしてみれば一輝と一緒にいられさえすればそれでいいのだ。
そんな様子の四人にまたそこにいるメンバーは軽く引いたが・・・どうにかその感情を無視して、兄妹の様子を見る。
「つーか、あんな和んだ様子だし割と平和的に終わるんじゃねえか?」
「あ、大丈夫だよ。まず間違いなくそれはないから」
十六夜のもっともな言葉は、ヤシロによって即座に否定された。そして、
『では、主催者双方の合意がありましたので、審判は私黒ウサギが務めさせていただきます。それでは・・・始め!』
黒ウサギの開始の合図と同時に、二人の間で十を超える札がぶつかり、軽い爆発が引き起こされる。
開始一秒もない間に引き起こされたそれに(一輝のメイドを除く)観客と審判が言葉を失うが、そんなことは気にもしないで二人は攻撃を続ける。
『『ノウマクサラバタタギャテイビャクサラバボッケイビャクサラバタタラタ』』
火系の真言の中でもっとも威力の高い火界呪を二人は異口同音に唱え、結果として二人の背後から超高熱の炎が蛇のように伸びて二人の間でぶつかり合う。どちらが勝ることもなくそれらはぶつかり合い、周囲に高熱と火の粉をまき散らす。その威力だけでも並大抵の敵なら消し飛ぶほどで、当然それを維持するのは並大抵の苦労では済まないはずなのだが・・・二人はそんなこと何でもないかのように五行符を取り出し、それを互いに投げ合う。
一輝が土気と木気の札を同時に投げて土生木を繰り出すと、湖札は金気の札によってそれを相克し、続けて水気の札によって金生水を繰り出して水でできた多頭の蛇で一輝を攻める。
自分に向かってきたその多頭の蛇を一輝は殴りつけ、許容量以上の呪力を流し込むという力技で霧散させ、蚩尤の
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