暁 〜小説投稿サイト〜
エターナルトラベラー
第十九話
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での攻撃をオーラで防御できない。

故に凄まじい威力になってしまうのだ。

まあ、ヒナタも加減したみたいだし、ネジも死んではいないだろう。

とことことこっちに歩いてくるヒナタ。

「勝利おめでとう」
「おめでとう」

俺とソラが賞賛の言葉を送る。

「う、うん。でも柔拳では手も足も出なかった」

「そうだね。才能もあるけど本人もそうとう努力したんだろうよ」

「…うん」

「まあ、いいじゃないか。これで三次試験に出られるんだから」

「そうかな…」

「そうだよ」

「そっか…そうだよね」


次の対戦カードが電光掲示板に映し出される。

「えっと次は」

カミサキ・アオVSロック・リー

…俺ですね。

対戦相手はなんかおかっぱゲジ眉の濃い少年。

俺はマウンドに移動する。

「アオーがんばれー!」
「アオくんがんばって」

美女2人からの声援。

周りの男から嫉妬の視線が集中する。

う…おなか痛くなってきたよ。

「あなたがボクの対戦相手ですね。お互い全力で頑張りましょう」

そう言って握手を求めてくるリー。

それに応えつつ考える。

コイツはパワーファイターだな。

何ていうか見るからに?熱血そうだし。それに格好が青色三号さんですし…。

こういうやつには幻術が一番効きそうだな。

「試合開始してください」

試験官がそう言って遠ざかっていく。

速攻で幻術を…って、うぉ!

「木の葉旋風」

開始の合図のあと、俺が印を組もうとしていた所に逆に体術で速攻を掛けられた。

間一髪で俺はその蹴りを『堅』でガードする。

その後も続けざまに攻撃を仕掛けられる俺。

まずい、段々速くなっていく。

このままではヤバイ、俺は写輪眼を発動してリーの動きを追う。

『堅』で防御出来ているのでダメージはさほど無いけれど、その速さに翻弄されて反撃が出来ない。


「む?」

変な手ごたえにリーは俺から距離を取る。

俺は距離を置いたリーに目掛けて「火遁・炎弾の術」で牽制

それはダメージを与えられる物ではなかったが、地面に着弾したソレが粉塵を巻き上げる。

「なに?」

リーは一瞬視界がさえぎられてたたらを踏んだ。

隙が出来た今がチャンス。

俺は印を組み幻術を発動。

「魔幻・樹縛殺」

「うっ」

どうやら成功したようだ。

「リー!!」

外野で吼えるガイ先生。

声援かもしれないけれど、それはある意味妨害じゃね?

幻術が解けたらどうするんだよ!

動きを止めたリーの額に俺は念を最小限で強化したデコピンを放つ。

ドコンッ


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