第十九話
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番。
ヒュウガ・ヒナタVSヒュウガ・ネジ
2人がマウンドで対峙する。
「では試合を始めてください」
試合開始を宣言する試験官
試合開始の合図と共にネジはヒナタを糾弾する。
戦う事に向いていないから棄権しろ、と。
しかしこれは精神攻撃といっても良いのではないだろうか。
その後も精神攻撃は続く。
この試験に参加したのもチームメイトの誘いを断れなかったからだろうと。
「ち…ちがうよ?アオくん達は私に参加の有無を決めさせてくれたよ。私は自分で選んでここに居る。この中忍試験を受けて、ネジ兄さんが言うような自分を変えたくて…」
ヒナタの精一杯の抵抗。
しかしそれからさらにぐちぐちと、人は変わりようが無いとか、分家と宗家が変えられないように、とか。
何か最後の方はただの愚痴になっていたけれど。
そんな、言い合いに俺とソラは口を挟むことは出来ない。
分家以上に俺は使用人の立場ですから分家の人間ですら俺達の遥か上なのですよ。
自分を変える事など出来ないと言い切ろうとしたネジの言葉に被せるように突然ナルトの大声が会場を響き渡った。
ナルトの声援でどうやらヒナタは気を持ち直したようだ。
「逃げたくない」
そういったヒナタの目には強い意思の輝きが宿っていた。
「………ネジ兄さん、勝負です」
「いいだろう」
同じ構えを取る二人。
同じ流派なのだから仕方ない。
激突する2人。
繰り出す掌手をネジは華麗にいなしていく。
それでも表面上はヒナタが押しているように見える。
しかし…
「ゴホッ」
ネジの一撃がヒナタに入り吐血する。
「やはりこの程度か、宗家の力は」
それを聞いても負けじヒナタは左手を突き出す。
しかしその攻撃もネジには見切られ逆に左腕の点穴を突かれチャクラの流れを阻まれる。
「ま…まさか最初から…」
「そうだ、俺の目はもはや点穴を見切る!」
その後ネジはヒナタを突き飛ばし、勝ち誇ったように言う。
これが実力の差だと。
「これが変えようの無い現実…」
肩で息をしているヒナタ。
さらにネジは言葉を続ける。今のヒナタは後悔しているはずだ。だから棄権しろ、と。
「…私は…ま……まっすぐ…自分の…言葉は…曲げない。曲げたくない!」
よろよろと立ち上がり、ネジを見据えて高らかに宣言する。
「私も…それが…それが忍道だから…!」
それから勢い良くヒナタは俺の方を向いた。
「アオくん!使っていいかな」
何をとは言わない。
俺はコクンと頷いた。
「ありがとう」
別に俺は使用を禁止してないんだけど…
「今更な
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