1部分:第一章
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見ながら。そうしてそのうえでマンホールを見ている。マンホールを見ながら話をしていくのだった。
「暮らしてるらしいんだよ」
「何だそれは」
翔はその話を聞いて眉を顰めさせた。またその流麗な眉をだ。
「マンホールの下にそんな世界があるものか。あるのは下水道だけだ」
「そうだよな。やっぱりな」
昇もその言葉に頷きはする。
「それは普通に有り得ないよな」
「有り得ないっていうか何ていうかだ」
翔もさらに言う。
「作り話にしても出来が悪いな」
「ああ、やっぱりか」
「ネットの与太話か?」
「そうだ、与太話だ」
翔にしてはまさにそうであった。
「どう考えてもな」
「夢がない言い方だよな、それって」
昇は翔のその言葉に不満な顔を見せてきた。
「あるとか思わないのか?ちょっとは」
「だったらそういうふうに思ってろ」
翔はそんな昇を突き放すのだった。
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