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『珍』守府へ、ようこそ
○○一 ようこそ、鎮守府へ
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に気づいた。男の服装だ。
白い服を着ている、横には一緒に落ちて来たのであろう海軍提督の白い帽子。

「も、もしかして.... 司令官さん...?」

「司令官さん?」

白服の男は、取り敢えずと力を振り絞って床から抜けた。腰を痛めたのか、腰を摩って聞き直す。

「司令官ってどう言うこと?」

白服の男、ズボンもわかり、明らかに提督の格好である。

「え...えぇっと... この鎮守府を仕切る...えっと」

鎮守府?
男は頭をフル回転させてみた、そして周りを見てみた。
何処だここ... 鎮守府? 俺はさっきまでパソコンを開いて...
ってなんだこの格好!? ん...?
海軍か...? あ...

「つまり俺は提督なんだな?」

「そう言うことなのですっ!」

「なんでっ!?」

「知らないのですか?」

「うん」

「って司令官さんなんで落っこちてきたんですかっ!?」

「正直、俺も良くわからん...」

男は今まであったことを記憶で遡って思い出して見ることにした。
まず、落ちる前だ。光の中に居た気がする、暖かかったような... それはどうでもいい。その前はどうだ? 光の中に入る前だ。そうだ、艦隊これくしょんだ、艦これをやろうとしたんだ、サーバーを選んで... 取り敢えず適当なところクリックしたっけ。それで...

「思い出せないっ!!」

「はわわ!? びっくりしたのですっ」

「あ、ごめん。って良いよっ! もうダメだわからない。自分がこの鎮守府の提督だと言うことしかわからない。でもなんで提督なのかわからない。俺って一体なんなのさ!?」

「んっ、司令官さん。手紙ですよ、誰からかはわからないですけど... 司令官さんを見つけたら渡せって言われた気がするのです」

男の騒ぎ立てから逃げているようにも見える少女はそう言うと、懐に手を突っ込み、手紙を取り出した。男はその懐に入れられて温められていた手紙を受け取り、開いて見た。

ようこそ、ショートランドへ。
君は今日からここ、泊地.... 鎮守府で提督として生きてもらう。遊びでもなんでもないぞ?
"君の大好きな軍艦"達を自分なりに艦隊として活躍させることが出来るんだ。悪くない話だろう?
まぁ、何をするかは君次第だが... 提督は提督としての仕事をこなした方が良い、それをお勧めする。
君の目の前に居るその少女は秘書だ... 秘書艦だ。君の仕事をサポートしてくれるだろう。
これから先様々な軍艦を手に入れる、育てろ。愛を込めて育てろ。みんな君を愛してくれるはずだ、求めてくれるはずだ。

暁の水平線に勝利を刻め。


「なにこの手紙意味わかんない...。誰この人」

「私もわからないのです」


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