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狐忠信  〜義経千本桜より〜
4部分:第四章
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顔!?」
「そうだ、この顔をだ」
 こう言ってここで己の顔を見せるのであった。
「この顔、見忘れたとは言わせん」
「まさか御主は」
 頭巾でわかりにくかったがそれでもその顔を見た。するとそれは。
「平教経か」
「そうだ、私だ」
 ここで己の正体を明かすのであった。
「私が生きていたことは知っていたな」
「如何にも」
 義経は腹を括った顔で彼に対して応えた。

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