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狐忠信  〜義経千本桜より〜
3部分:第三章
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の僧侶が駆けつけてきたのであった。
「義経様、大変でございます」
「どうしたのだ?」
「法眼様からのお伝えです」
 その河連法眼のことである。
「僧兵達のうち義経様を快く思っていない横川覚範が配下の者達を連れこの館に迫っています」
「何っ、それはまことか」
「はい、ですから早くお逃げ下さい」
「わかった、それではだ」
「いえ、お待ち下さい」
 しかしここで狐が名乗り出てきたのであった。

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