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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
恨むぞ
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・・・人も集まってきたみたいだし、本題に入るか?」
「まあ、そろそろ頃合いだよね・・・うん、本題に入ろう、兄さん」
そう言いながら一輝は雑用に出しているアジ君と今日の分のリリの教育を終えた九尾を檻の中に回収して、湖札はこの部屋に入ってくるための足場にしていた結界を解除する。つまり、二人ともそろって全力を出せる状態に、なった。
「それじゃあ、兄さん。あらためて・・・」
その状態で向かい合い、二人は少し距離をとる。そして、
「喧嘩、しに来たよ。兄さん」
「おう。喧嘩、するか」
そう、お互いに告げた。
「・・・すいません、十六夜さん。本当に申し訳ないのですが、返事、もう一日追加で待っていただけないでしょうか・・・混乱が収まりそうにないのですよ・・・」
「ああ、大丈夫だ。さすがにこの状況で一日で返事、ってのは無理だろうからな。・・・恨むぞ、一輝」
・・・二人に、合掌。
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