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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
恨むぞ
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れたのは白髪の少年、殿下であった。
彼はそんなことを言いながら宙を歩いて空いている窓から、一輝の部屋に入ってくる。いやちょっと待て、ここ最上階。
「オイコラどこから見てやがったテメエ」
「ヒャハハ、大体お前さんが階段を転げ落ちた辺りからだなぁ!」
「もちろん、一回目だがな」
部屋に入ってきた殿下は十六夜の質問には答えず、代わりに続いて宙を歩いて入ってきた混世魔王とグライアが答える。二人ともとてもニヤニヤしている。
「うわー・・・それにしても、このゲーム盤ボロボロだなぁ・・・」
そして、いつの間にか部屋に入っていた湖札はテレビに移されているゲーム盤の様子を見て、そう呟く。いつの間にかいた彼女に対して一輝とウロボロス川の人間以外の全員が驚くが、
「あ、黒ウサギさん、おめでとうございます。ちゃんと返事してあげてくださいね?」
「あ、はい・・・って、そうじゃないのですよ!」
それだけ伝えた彼女は、その場のカオスさに目もくれずに一輝の元まで歩いて行った。
「やっほ、兄さん。なんだかあんまりよくないタイミングで来ちゃった?」
「あー・・・いや、そうでもないぞ。かなり面白くなってくれた」
「だとしても、私としては黒ウサギさんと十六夜さんに悪いことをしたなー、って感じで・・・」
湖札はそう言いながら、頬をかいて部屋の状況に苦笑する。“ノーネーム”と“ウロボロス”の殿下派、双方の主力が勢ぞろいして約二名のことをいじっている。まあ、確かに二人には悪いことをしているかもしれない。
「あの二人については、気にしなくてもいいと思うけどねー。あ、お兄さん。私はジン君とペストちゃんに声をかけてから、他の主力の人たちを呼んでくるね?」
「そんな感じでいいんだよな、湖札?」
「うん、あとでリンちゃんが来るから、それで大丈夫だよ」
「だ、そうだ。頼んだぞ、ヤシロ」
「はーい!」
そんな中、事情を知っているヤシロは一輝に言われたとおりジンとペストの二人に家出の準備をするよう、そして浚われる様子を見咎められないように主力の全員をこの場に呼び出しに行った。
「それにしても、本当にごめんね兄さん。兄さんの部屋でこんなに大人数が騒ぐことになっちゃって」
「まあ、別に大丈夫だろ。ほら、ここ最上階の角部屋で他の部屋よりも広いし」
「・・・その伏線、今使うの?」
「作者も半分忘れてたくらいのものを、むしろよく使ったもんだと思う」
大体、十五話くらいだったかなー・・・いやはや、懐かしい。
《何逃げようとしてんだよ》
《他にも色々と残ってるんじゃない?》
ホントにそうですね・・・ちゃんとしないとなぁ・・・
というか、割り込んでくるんじゃねえ。
「さて、と。あの連中もそろそろこっちを見てることだし
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