暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-Final Final story~Selection of youth,feelings go off to not reach~
number-36 Reunion,Resume.
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なクレーターを残して辺りを照らしていた赤い光は消えた。また辺りに夜の帳が降りる。


 一仕事終えたリインフォースはずっと空を見上げている燐夜のもとへ向かう。彼の方が身長は高いため、どんな表情をしているかは分からないが漂う雰囲気は哀愁。
 彼女は嘆息した。そして燐夜の隣に並ぶ。


「まだ、あの事を引きずっているのか?」
「……さあ、どうだか。自分でも良く分からない」


 そう言って彼は、左腕を抑えた。決して表情を崩すことはなかったが、何かに耐えているのは傍から見ても丸わかり、それがなおさら元々は自分の一部であったのなら。


「ナハトは、止まらないのか」
「止まらないさ、俺がそれを望んでいるんだから」
「……それだ。どうして望んでいるのなら、そんなに悲しそうにしているんだ?」
「……さあな。でもこれだけは言える」


 燐夜は星空に向けていた顔をリインフォースに向けた。――――瞬間、辺りに強大な魔力の奔流が巻き起こる。それは燐夜を中心にしていた。
 巻き起こされた魔力が風を起こし、リインフォースの長い銀髪が靡く。それを片手で抑えて静かに燐夜の瞳を見据える。


 左目は蒼に染まってゆらゆらと炎のようなものが揺れている。右目は紅に染まって同じようにゆらゆらと炎のようなものが揺れている。
 蒼は古代龍アルダーヴァレリオンの力によるもので、紅はナハトヴァールによる浸食によるものである。どちらも破壊の化身のようなものであるが、二つの力が混じり合うことはなく相反する力を燐夜が無理やり抑え込んでいる状況なのだ。
 だが、燐夜は自分の選択を後悔はしていない。それは見据えた瞳に浮かぶ覚悟で分かる。


「俺は、自分が望む物を成す為ならすべてを失う覚悟がある」
「……バカ」


 ほんのりと頬を赤く染めて視線を横に逸らし、小さく呟かれた言葉は燐夜には届かなかった。そして一度逸らした視線をすぐに燐夜に合わせてリインフォースは気丈に言った。


「なら私は、お前を止めるよ。殺してでも止めてやる。たとえ私という存在が消える結果となろうとも」


 そう言ったリインフォースからも燐夜と同等の魔力の奔流が巻き起こった。ぶつかったそれは鬩ぎ合い、一進一退を繰り返す。――――が、それも長くは続かなかった。
 リインフォースの通信媒体にメールが届けられた通知音で二つの強大な魔力は嘘のように霧散した。
 届けられたメールの内容を確認したリインフォースは、含みのある笑みを浮かべて燐夜に告げた。


「次の配属先である新設部隊、主はやてが立てるものだそうだ」


 ◯


 機動六課。正式名称、機動六課特殊遺失物管理部隊。その部隊長である八神はやては二枚の紙を手にうんうん唸っていた。それを不思議
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