暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-Final Final story~Selection of youth,feelings go off to not reach~
number-36 Reunion,Resume.
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ですか。了解」
『話が早いな。流石だ。では、スケジュールを詰めるぞ。明後日に新設式が行われる。そこでお前たちは明日にでも部隊長のもとへ赴き、入隊の挨拶でもしろ』
「……それは無理だ。今からミッドの方に戻っても一日はかかる。明後日の新設式に直接参加じゃあだめか?」
『ふむ……。それなら仕方あるまい。こちらからはすでに話は通してある。その件についても後程伝えておこう』
「助かる」
『そして新しく部隊に参入するにあたって、局員証を書き換えておいた。二人は一般の局員扱いとなる。今まで例外的に認めてきたことは全て取り消しだ。法に従って過ごしてくれ』
「……善処する」
『それは困る。守ってくれ』
「……了解」
『ではな、幸運を祈るぞ』


 ふうっと一息つく燐夜。今までやって来ていきなりやめろと言われるのは困る。それが習慣化してしまえば、それはなおさらだ。だが、逆に自分の異常性を再理解できた。
 最も何を今更という話なのだが、それでも人を殺めることにもう躊躇いは無くなってしまった。かなり自分を抑え込まなければならないし、何よりもこいつがいる。そうして彼が視線を向けた先には、自分の左腕がある。何の変哲もない左腕だが、これにはかつての闇の書の悪意のすべてが抑え込まれている。それが形となったのがナハトヴァール。それが燐夜の左腕に宿っているのだ。


 燐夜は座っていた死体の山から腰を上げた。そろそろこの惨状を始末しないと朝を迎えてしまう。時間は現地時間で午前二時。夜明けまでは時間はあるが、さっさと始末をして次の職場へ向かう。そう決めて音も立てずにリインフォースの隣に飛び降りる。
 そしてすれ違いざまにリインフォースとアイコンタクトを取る。燐夜の言わんとしていることを理解したリインフォースは、首を縦に振ると一歩前に出て三角形の魔法陣を展開した。同時に虚空に魔導書を呼び出してばらばらとページをめくっていく。魔法陣が放つ光の強さが増した。それが合図だったのか彼女は静かに下げていた両手を前に突き出した。するとその先から炎が巻き起こり、辺り一帯を燃やし尽くしていく。真っ暗だった世界に赤い光をともし、二人に熱を光を突き刺す。
 リインフォースはさらに魔力を込め、火力を上げていき辺りを包み込む。数分もすればあちらこちらに横たわっていた死体が跡形もなく燃え尽き、この世に存在していた証明を失った。


 ――いつ見てもこれは心地のいいものではない。
 リインフォースは罪悪感に囚われながらも耽々と作業を続ける。一応火で燃やすことで地球の火葬に見立て弔いの意も込めているのだが、果たして伝わるか。そう考えている間にあたりを包み込んでいた炎は一か所に集まり始め、大きな火球を作り出す。そして火球は、研究所跡に落とされがれきや地面もろとも消し飛ばした。
 大き
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