暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-Final Final story~Selection of youth,feelings go off to not reach~
number-36 Reunion,Resume.
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どこかの星のとある場所。真っ暗な夜の世界の空に浮かぶは満点の星々。雲一つなく、地上にも強い明かりは存在せず、天体観測をするにはもってこいの環境。そんな星空を見上げては、己の小ささにそこはかとなく憂鬱になる。
「燐夜、こちらも終わった。あとは帰投するだけだ」
「……ん、すまないなリインフォース。でもあと少しだけこうさせてくれ」
「それは別に構わないのだが……何時までその死体の山に座っているのだ?」
「…………さて、いつまでだろう」
燐夜と呼ばれた青年は、数えきれないほど積み上げられた死体の山の上に腰を下ろして静かに空を眺めていた。よくよく見ると辺りには戦闘の跡が残されていて、生えていた木々はなぎ倒され、地面は抉り返され、何か建造物があった後にはただのガラクタの山が出来ていた。
そしていたるところに見られる倒れ伏す人々。すでに息は引き取った後で、身なりからして戦闘員だったり研究員だったりと様々だ。中には全裸で倒れているものもあるが、それらはこの違法研究施設で実験台にされていた者たちであった。
燐夜は自分の頬についていた返り血を拭う。だが、腕にも返り血を浴びているせいかきちんと拭き取れずに薄く伸びてしまった。そうなって初めて彼は自分の服が血で真っ赤になっていることを知った。
それはリインフォースと呼ばれた女性も同様で、顔に血こそはついていないものの、綺麗な長い銀髪には所々に血が飛び散った跡があり、それが彼女の艶めかしさを際立たせていた。
ここで改めて二人について軽く紹介をしておくとしよう。
青年は三桜燐夜。時空管理局所属、一等空佐。特殊強襲部隊隊長である。
女性はリインフォース・アインス。こちらも同じく時空管理局所属、三等空佐。特殊強襲部隊隊員。
細かい所は、追々記述していくこととして今はおおよそこんなものである。
だが、二人には管理局の法は通用せず、殺しも例外的に認められている。これは二人の所属する部隊に理由があり、表向きには存在しない部隊なのだ。
『少し、いいか』
突如として虚空に映し出されたモニターの中には荘厳な男性が映し出されていた。この男性にこそ二人に法が通用しない理由があるのだ。
彼はレジアス・ゲイズ。時空管理局地上本部の実質的トップ。二つに分裂する管理局を一つに纏めようと日夜骨身を惜しんで暗躍する人である。
そして燐夜とリインフォースが所属する部隊の直々の上司である。要するに二人がいる部隊はレジアスの私兵といっても過言ではない。
「……どうかしたのか?」
『今度新しく部隊が新設されることとなった。それも本局の奴らによってだ。そこでだ、言いたいことは分かると思うが』
「あー……その部隊に行って来いってこと
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