天馬から妖精たちへ
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もに出せない
「やめてーーー!!」
ウェンディが叫ぶ。しかしニルヴァーナは無情にも発射されてしまった。
発射されたニルヴァーナの光は化猫の宿(ケットシェルター)へと飛んでいく。
しかしその光はギルドのわずかに上を通過していった
「え?うわっ」
「きゃっ」
突然俺たちのいる場所が斜めに傾き俺とウェンディはバランスを崩し滑り落ちそうになる。
「くっ」
しかし俺たちをエルザさんが掴んでくれ落ちることなく済む
「何が……」
「見て!! ニルヴァーナの足が……」
「何かのせいでバランスを崩したみたい〜」
建物にしがみつくジェラールと翼(エーラ)によって落ちることなく済んだシャルルとセシリーが言う。
エルザさんはニルヴァーナの足に空から何かが降ってきたのを見ていたため上を見上げる
「あれは……」
俺たちも上を見上げる。そこには
「わぁ」
「魔導爆撃挺!!」
「クリスティーナ!!」
青い天馬(ブルーペガサス)の誇るクリスティーナが空を飛んでいた。
『聞こえるかい!? 誰か……無事なら返事をしてくれ!!』
俺たちの頭に聞き覚えのある声が響いてくる。この声は
「ヒビキさん!!」
「ヒビキか?」
「わぁ」
俺とエルザさん、そしてエルザさんに抱きついているのウェンディが念話に答える。
『エルザさん?ウェンディちゃんとシリルくんも無事なんだね』
お!? くんづけになったぞ!! と俺は一人で感動したりしている
『私も一応無事だぞ』
『先輩!! よかった!!』
一夜さんもどうやら無事のようだ。さすがは青い天馬(ブルーペガサス)の実力者だ
「どうなっている?クリスティーナは確か撃墜されて」
エルザさんの言葉を聞き俺もあのクリスティーナが落とされた瞬間を思い出す。
『壊れた翼をリオンくんの魔法で補い……シェリーさんの人形撃とレンの空気魔法(エアマジック)で浮かしているんだ』
『こんな大きいもの……操った事ありませんわ』
『お……重たくなんかねぇからな』
シェリーさんとレンさんの声も聞こえてくる。その声はかなり苦しそうだ
『さっきの一撃はイヴの雪魔法さ』
「あんたたち……」
『クリスティーナの……本来持ってる魔導弾と……融合させたんだよ……それでも……足の一本すら壊せないや。それに……今の攻撃で……魔力がもう……』
イヴさんは力尽きてしまったのか倒れる音がした。皆さん……そこまでして……
「ありがとうございます……皆さん……」
「ありがとう、みんな……」
俺とウェンディは涙をこらえながら
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