暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
天馬から妖精たちへ
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
人の匂いは同じ方角からするらしい
その後も俺たちは匂いの方へととにかく走った。途中建物があったりして回り道したりしたせいで時間はかかったがようやく俺は視界に傷だらけのジェラールとエルザさんを見つけた

「ジェラール!!」

「エルザさんもいる!!」

「ウェンディ。シリル」

俺たちの声に気づきエルザさんがこちらを向く

「無事だったか。よかった」

「エルザさんも大丈夫みたいですね」

エルザさんは毒の影響もなくなっているようで傷を負っていることを除けば大丈夫そうだ

「ジェラール」

「久しぶりだね」

ウェンディと俺はジェラールに声をかける。確かにウェンディの言う通り匂いが昔と違うような気がする。

「君たちは?……」

「「!?」」

ジェラールにそう言われ俺たちは驚く

「俺だ!! シリルだ!! こっちはウェンディだ!! 7年前に一緒に旅をした!!」

俺はジェラールにそういったがジェラールは顔を伏せる。ウェンディはそれを見て悲しそうな顔をする。ジェラール……俺たちのこと忘れちゃったのか?

「ジェラールは記憶が混乱している……私のことも君たちのことも覚えていないらしい」

「え?」

エルザさんがそう言う。そういえばウェンディがジェラールはエーテルナノと言うのを大量に浴びたせいで動けなくなっていたって言ってたな……それが原因なのかもしれないな

「もしかしてアンタ!! ニルヴァーナの止め方まで忘れてんじゃないでしょうね!!」

「ええ!? どうなの!? ジェラールくん!?」

シャルルとセシリーは慌ててジェラールに確認する。ジェラールは浮かない表情のまま答える

「もはや……自律崩壊魔方陣も効かない。これ以上打つ手がないんだ。すまない」

「そんな……」

「そっか……」

ジェラールでも止め方を知らないか……これは詰んだかもしれない……

「それじゃ私たちのギルドはどうなるのよ!!」

「もうすぐ目の前まで来ちゃってるんだよ!?」

シャルルとセシリーが大声で言う。ちょうどその時俺たちの声にいる場所に震動が走る

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「何だ?」

エルザさんが辺りを見回しながら言う。俺も辺りを見ると俺たちのギルドのある方向から黒い光が見える

「まさか……」

俺はその方角に向かって走る。ウェンディたちも俺のあとを追ってくる。そして光をためているところを視界に捉えた。それは化猫の宿(ケットシェルター)に向かって放たれようとしていた

「まさかニルヴァーナを撃つのか!?」

光はどんどんたまっていく。

「そんな……」

「あ……ああ……」

「やめろ……」

俺とシャルルたちは声もまと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ