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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-15 紡ぐ未来のその先へ
Story15-4 限界のその先へ
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び去った須郷よりも早く音声コマンドを放った。
「システムコマンド、スーパーバイザ権限変更。ID《イクシオン》をレベル1に」
須郷のウィンドウは一瞬出たが、一瞬で消滅する。
「俺より……高位のIDだと…………? 有り得ねぇ……有り得ねぇぞ……俺は支配者……創造者だぞ…………この世界の神…………」
「テメェが神か。笑わせるな、テメェに導かれる世界なんて住みたくないね。俺がぶっ壊す」
「ぶっ壊す……だと!? ふざけるな……俺の世界を!!」
「どっちがふざけてるんだ! 何もかも思い通りになる世界? そんなもん面白くねぇな!」
「テメェに何が分かる!? 思い通りにならない世界の方が面白くないだろ!?」
「思い通りになる? そんなもん明日のことも明後日のことも見えてるのと同じだ!
明日が見える世界? 明日が見えないから……未来が分からないから……俺たちは今を生きてるんだろ!」
「ふざけるな……ふざけるなよ! 茅場と競わされるのがどれだけ辛いか……それがどういうことか分かるのか!?」
「………過去しか見えてないやつに、望む明日なんて一生来ないし、自分で絶望してるやつに希望なんて見えない。
後ろ向いて戻っても、そこに立ち止まっても!! 明日なんて来ないから!
俺は前向いて走り続ける! いつまでも!
思い描いた
明日
(
みらい
)
を作るために…………俺自身が希望となり続ける! 俺自身と、俺を必要としてくれる人たちのためにな!」
「知ったようなことを!! システムコマンド!!オブジェクトID《神剣シルファリオン》をジェネレート!!」
もう、須郷の命令は聞かない。
「システムコマンド。オブジェクトID《神剣シルファリオン》をジェネレート」
俺の目の前に出てきた剣を須郷に放り投げる。
「さぁ……決着をつけようか。ソードユニゾン、そしてSEED Mode-Destiny。
さらにペイン・アブソーバをレベル0に」
「何だと……!?」
剣を携えたこの世界の神様が痛みを無制限に引き上げるコマンドを聞いて、同様を顔に浮かべて一歩、二歩と後ずさる。そのたびに俺も一歩、二歩と近づく。
「さぁ……ひとっ走り…………付き合えよ!! 須郷……明宏!!」
「こ……このくそ野郎がぁぁぁぁ!!」
突進してくる須郷に向けて、剣を構える。
あの世界で放った……連二刀流、SEED、神速剣スキル融合96連撃技。
「奏でるは聖なる剣音……響くは希望の旋律……光を越えて輝け四剣!!
ライトスピード・ホーリーカルテット!!」
突進してきた須郷を跡形もなく消し飛ばす。残ったエンドフレイムはすべて振り払った。
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