鎧武外伝 斬月編
ウィステリアは確固として
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ドをセットし、ストリングを引き絞る。
イドゥンもまたリンゴリフレクターからソードブリンガーを抜き、カッティングブレードを一回切った。
《 リンゴスカッシュ 》
ソニックアローが放たれた。イドゥンはそれをソードブリンガーからのソニックウェーブで斬り落とそうとした。
だが、貴虎との戦いでダメージを負った体では、剣を揮うのが一拍遅れた。
結果としてソニックアローはイドゥンの心臓部に着弾した。
床に再び転がった藤果の変身はすでに解けている。
呼吸が、筋肉が、視界が、徐々に閉じていく。
死ぬのだと、分かった。
“うん。まずい”
“どうして君はアップルパイだけは下手なままなんだ。だが――確かにこの味だ”
“ありがとう。藤果”
“藤果――”
「たか、とら――」
末期の息を、ずっとずっと想っていた人に捧げ。
彼女は永遠に、目を、閉じた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ