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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0955話
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ロは先程俺の口から出た説明を聞き、銃という武器を初めて見て、最初に俺達に会った時に浮かべていた自信に満ちた表情は既に消え去っている。
 ピニャは小さく溜息を吐いて口を開く。

「キケロ卿、向こうは向こう、帝国は帝国だ。確かに色々と思うところはあれども、今はとにかく停戦を纏める方向で交渉を始めよう」
「う、うむ。そうですな、ピニャ殿下。……みっともない姿を見せました。では、レオン殿、早速ですが交渉を始めましょう。皆、余興はここまでだ。屋敷に戻って午餐の続きを楽しんで欲しい!」

 若干元気はないままだが、それでも先程に比べれば随分とマシになったキケロがそう告げ、レオンと共に屋敷の中へと入っていく。
 貴族の1人が重症を負ったというのに、すぐに流せる辺り大物ではあるんだろう。
 他の貴族の者達にしても、すぐ近くで血を……それも、自分達の仲間の1人が怪我をしたにも関わらず、まだ興奮している者もいるが、屋敷に戻っていく。
 なるほど。帝国の貴族も馬鹿にしたものじゃないな。

「どうしたんだよ、アクセル」

 感心した様子で屋敷に戻っていく貴族を見送っていると、ふとスティングから声を掛けられる。

「いや、帝国貴族の中にもそれなりに有能な者はいるんだなと思ってな」
「そりゃあそうだろ。幾ら何でも、全員が全員昨日のゾルザルとかいう奴と同じならここまで大きくなる前に自滅しているだろうし」

 ……そりゃそうか。
 そんな風に会話を交わしつつ、俺達もまた屋敷の中へと戻る。
 交渉に関してはレオンに全面的に任せてある以上、特に俺がどうこうする必要はないしな。
 結局この日は、この午餐の後で他の貴族の晩餐にも招待され、レオンが思う存分弁舌を振るって向こうを振り回す事になるのだった。
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