マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0955話
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の小さいのが、ですか?」
「そうだ。その辺は進化の影響によるものだと考えてもいい」
正確には色々と細かい違いがあるのだろうが、ファンタジー世界の住人に対してする説明としてはそれ程間違っていない……と思う。
「見て分かる通り、軽量でそれ故に取り回しがしやすい。威力に関しても、剣の刀身を一撃で破壊したのを見れば言うまでもないだろう? そんな武器でも、俺達が主力にしているものに比べれば玩具……は言い過ぎだが、実際それだけの性能差がある兵器を使っている」
拳銃を渡されてメギロートやイルメヤ、シャドウを倒せと言われて、理不尽だと感じないような奴は基本的にいないしな。
生身での戦闘を得意としているムラタでも御免被るだろう。
エヴァやフェイト辺りなら、魔法で何とかしそうな気がするが。
「俺が何を言いたいのか、分かって貰えたかな?」
「……ええ、存分に。ピニャ殿下は知ってたのですな」
「ああ。アルヌスの丘に行った事がある。その時に見た景色は絶対に忘れられん。どう足掻いても帝国がシャドウミラーに勝てるとは思えない。だというのに、今の帝国は周辺の国々との戦いが広まっていて一枚岩ですらない。キケロ卿、私が一時停戦を求める気持ちを分かって貰えたと思うが」
ピニャの言葉が周囲に響き、その言葉はキケロだけではなく、周囲で今の一方的な決闘を見ていた貴族達の耳にも入っていた。
ふむ、多少焦ったが……こうして目の前で俺達の実力を直接見せつける事により、どちらの立場が上なのかをはっきりとした形で示せたというのはいい結果だっただろう。
報告だけ、あるいは言葉だけを聞いていただけでは実感出来なかった現実をその目に焼き付けるということには成功したが……
ただ、これ程の騒ぎを起こしたのは、さすがに色々と不味いか。血気盛んなのは分かっているし、アウルがホワイトスターに対する愛着を持っているからこそ、侵略してきた帝国を許せないという気持ちは嬉しい。
それでも結果的には上手く事が収まったとしても、やはりここはイザーク辺りに叱って貰う必要があるだろう。
……いや。イザークの血の気の多さを考えれば、エザリアの方がいいのか?
決闘に勝ったとはいっても、苦々しげな表情を浮かべているアウルを眺めつつ、そう考える。
そんな俺の耳に、早速とばかりにピニャやキケロへと話し掛けているレオンの声が聞こえてきた。
「さぁ、取りあえず余興は終わりましたし、停戦についての協議を始めましょうか」
この辺の如才なさ、あるいは機を見るに敏というのはレオンならではだよな。
一連のやり取りで、ピニャはともかくキケロがシャドウミラーを含めた異世界間連合軍に対して抱いた畏怖や恐怖といったものを利用し、交渉を優位に進めようというのだろう。
実際、キケ
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