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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0955話
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 そう、貴族の言葉通りにアウルは見て分かる武器の類を一切持っていない。
 ここで見て分かると表現したのは、その指には魔法発動体でもある指輪が嵌まっている事や、懐には技術班が開発した小型の拳銃を持っているからだ。
 アウルの場合、シャドウの操縦をしている時もそうだけど、生身でも射撃能力が高いんだよな。そんなアウルがシャドウミラー製の拳銃を持っているんだから、決闘相手の貴族なんかはあっさりと倒せるのは間違いない。
 何かの間違いで銃弾を使い果たしたとしても、魔法という手段も残っているし。

「はんっ、お前程度には勿体ないけどな」

 そう告げ、取り出した拳銃。
 大きさ自体はそれ程でもないが、威力の方はお墨付きという代物だ。
 だが逆に言えば、そのお墨付きの威力故に容易く相手を殺してしまうだけの威力を持っている訳で……

「アウル、ここで相手を殺してしまえば後々面倒な事になる。殺さないように気をつけろ」
「……貴様らぁ……」

 一応の忠告としてアウルに声を掛けたのだが、それが気にくわなかったのだろう。決闘相手の貴族はアウルを睨み付け、次に俺を睨み付け、そして最後に再びアウルを睨み付ける。
 他の貴族達も同様に、拳銃というこの世界では何かの玩具のようにしか見えない武器を手にしたアウルに対して嘲笑を向けていたのだが、俺の言葉に怒りで顔を真っ赤に変えた者も少なくない。
 これ以上お互いの挑発をするのは不味いと判断したのだろう。ピニャが前に出て口を開く。

「では、これより決闘を始める! お互い、正々堂々とした戦いを行うように。……始め!」
「うおおおおおおっ!」

 ピニャの合図と共に、貴族の男が剣を振りかぶりながらアウルとの距離を縮めて行き……
 パァンッ、という軽い音が周囲に響き渡ったかと思うと、次の瞬間には男の持っていた剣が根元から砕ける。
 それを見た周囲の貴族達は何が起こったのか分からないような表情を浮かべ、同時にアウルと決闘している貴族の男もまた同様だった。

「おおぉっ……う?」

 走り寄っていた為に、その勢いを殺す事が出来ず……更には緊張の為か刀身の根元から先端が無くなっているのには全く気が付いた様子もないままに剣を振り下ろすが、そもそも刀身の存在しない剣で攻撃出来る筈もない。
 振り下ろされた剣は……いや、剣の柄は、当然ではあるが全くアウルにダメージを与えられない。
 その時になってようやく男も剣の状態に気が付いたのだろう。何が起きているのか分からないといった表情を剣の柄に向けるが……
 パァンッ!
 再び響く銃声。
 同時に地面に何かが落ちるかのような音が遅れて周囲に響き、その音のした方へと視線を向けると、そこでは地面の上に座り込んでいるかのような貴族の男の姿。

「え
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