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大陸の妖精
仲間を踏み越えて進め
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次々と発射される魔法弾をかわすアルト


一方でアルザックは、攻撃の手を休めようとはしない



「銃弾魔法(ガンズ・マジック)!!」


「くっ・・!!」


魔法弾がかなりの速度で飛んでくるのを見たアルトは横へと飛び退いてかわす



「おい、やめろよアルザック!俺たちが戦う必要なんてないぞ!!」


「君を倒すことで僕は術式から出られる!そうすればビスカを助けることができる!それが僕の戦う理由だ!!」


魔法弾を連射しながらアルザックが叫ぶ



「ここで俺たちが戦えばそれこそラクサスの思う壺だ!」


「それでもいい、ビスカを助けるためならば何だってする!!」


アルザックの怒涛の攻撃をかわすアルト


しかし、一向に魔法弾の弾が切れる様子はない



「(くそっ・・どうすればいい!?石化した皆を助けるには早くラクサスを見つけなきゃならねえのに・・・かといって、味方のアルザックを倒すなんて・・・)」


「どうしたアルト!?戦わないのか!!?」


「俺はお前と戦いたくねえ!!」


「ならこのまま制限時間が無くなるまでずっと何もしないって言うのか!!」


目を見開いたアルザックは攻撃の手を止め、アルトへ叫ぶ



「君なら分かるはずだ・・・大切な人が死ぬかもしれない不安と怒りが・・・」


「!!」


不意に、アルトの脳内にルーシィやエルザの姿が過ぎる


どちらも死ぬかもしれない境地に陥った二人であり、その度にアルトはナツたちと共に不安と怒りを抱きながらも助けてきた


今、アルザックもその時の自分と同じ気持ちなのだろう



「僕と戦えアルト!皆を助けるためにも!!」


再び放たれた魔法弾をかわしたアルトは、鋭い眼光を向ける


その瞳に一瞬ひるみながらもアルトへ銃口を向けるアルザック



「・・・分かったよ、アルザック・・・この戦いどっちが勝っても恨みっこなしだ!」


「行くぞ!!!銃弾魔法・台風弾(トルネードショット)!!!」


旋風の魔法弾が一直線に放たれる


アルトは魔法弾の中へ飛び込み、両腕を思いきり振って旋風をかき消した



「風の魔法弾が・・かき消された!!?」


「うぉおおお!!!」


自分の魔法が素手で弾かれ、驚くアルザック


それを見たアルトは即座にアルザックをその場に殴り倒した



「ぐほっ!?」


アルザックが吐血し、倒れこむと同時に術式が解除された



術式が解除された事を確認したアルトは倒れているアルザックの元へ歩み寄る



「アルザック・・・」
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