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大陸の妖精
B・O・F vs.ラクサス
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老兵の役目・・彼も根はいい奴なんじゃよ・・・と信じたい」


「それがマスターの判断なら従いますが、しばらくは奴を監視してた方がいいと思いますよ」


「はい」


「(エルザ、既にマスターとしての風格が見える・・・)」


エルザとマカロフのやり取りを見てそう感じたアルト


すると不意に、カナがアルトの背中を押して長椅子の上に座らせた



「座っときなさいアルト、そろそろメインイベントよ」


「メインイベント?」


すると部屋一体の明かりが消え、暗闇に包まれた


すると前方にある大きなステージにスポットライトが当てられる


ステージ幕が開けられると、そこにはギターを構え、座っていたミラの姿があった



「ミラさん!!」


アルトが驚愕の声を上げると同時に、周りにいたギルドメンバーたちからの歓声が部屋一帯に響き渡る




「待ってたぞー!ミラー!!」


「ミラちゃーん!!!」


「ミラジェーン!!!」



「あなたのいない机をなでて・・・影をおとす今日も一人・・・♪」


綺麗な音楽を奏でながら歌うミラジェーン


スポットライトにより美しい容姿が一層際立ち、世の男性を虜にするような魅力を十分に秘めていたのが分かった




「いい歌ー!」


「仕事に出る魔導士への歌よ」



ミラが歌を歌い終えると、拍手喝采が起こった



「ミラちゃーん!!」


「最高ー!!」


「いいぞー!!」



「すっげぇ!上手だなミラさん!!」


「本当ね!」


アルトたちも笑顔で精一杯の拍手を送る


そんな中、無言で歌を聴いていたガジルが、隣に座っていたナツの足を踏みつける



「痛てぇー!!」


「ギヒッ」


「何すんだてめぇ!!!わざと足踏んだろォ!!!」


「ア?」


その時、荒立てるナツとその横にいるガジルに向かってどこからかカップが飛んでくる



「うっせえ!!ミラちゃんの歌の最中だろォがよ!!!」


「うご!!」


カップが見事に命中し、ナツの怒りは更に増す



「今物投げたの誰だコラァ!!」


目の前のテーブルをひっくり返し、ナツが叫ぶ



「ナツ!!てめぇ暴れるんじゃねえ!!」


そう言って、突然立ちあがったグレイの肩が、隣にいたエルザの肩とぶつかる


その衝撃でエルザは持っていたケーキを落としてしまった



「私の・・・いちごケーキ・・・」


「てめぇら!!漢なら姉ちゃんの歌聞きやがれっ!!」


「や
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