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大陸の妖精
・Original Episode 3・
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ルト様!!』


『じゃあな・・・永遠にさよならだ、ジュビア』


『アルト様ー!!』



◆◇◆◇◆◇◆◇




ジュビア「そんなの嫌ぁぁああ!!!!!」


自分なりのビジョンを妄想したジュビアは悲しみに暮れる



ジュビア「どうしよー!!そんな事になったらジュビアもう生きていけなーい!!!」


再びボウルを取り、必死に中身をかき回す


その瞳に冷静さなど欠片も感じられず、ただただケーキの完成を急ごうと、がむしゃらになっているようだ



ジュビア「こうなったら最後までやるしかないっ!!」


焦るあまり次へ次へと作業を進める


きごちない包丁さばきでバターを切り分ける、すると一瞬手元がグラつき、包丁の刃を自分の指にかすめてしまった



ジュビア「痛ぁ!!」


見ると、ジュビアの白く綺麗な指から、赤い血が一本の線を描くように流れていた



ジュビア「うぅ・・アルト様・・・」


自分の指の血を拭い、弱々しい声で呟くジュビア


いっそ、自分一人で作るのは諦めて、ルーシィやミラジェーンのような料理になれた人物に教えてもらった方が良いか


しかしそれでは自分だけの料理にはならない



そう思い悩んでいた時、ジュビアの脳裏に浮かんだアルトの姿


その姿が自分一人で作る≠ニいう決意を再び作りだしたのであった




ジュビア「そうよ・・他人に頼ってちゃダメ・・ジュビア一人で完成させるのよ!!そうすればきっと・・・」




◆◇◆◇◆◇◆◇



『アルト様!これ・・・受け取ってください!!』


『おおっ!すごいじゃないかジュビア、一人で作ったのか?』


『はい、アルト様の為に・・・/////』


『ジュビア・・・そこまで俺の事を・・・よし、結婚しよう!!!!』


『はい、喜んで!!!!』



◆◇◆◇◆◇◆◇




ジュビア「なんて事になったら・・・もー、ジュビアどうしましょう?」


妄想により調理意欲を掻き立てたジュビアは再び調理台の前に立つ


指の傷の痛みなどすっかり忘れていたのであった



ジュビア「よーし、もう一回始めから!!」


「ジュビア?」


意気込んだジュビアの後ろから自分の名前を呼ぶ声がした


その声は最も聞き覚えのある声であり、最も聞きたい声でもあった



ジュビア「アルト様!!?」


アルト「うぉっ!!」


凄まじいスピードで振り返り、アルトの近くへ駆け寄ったジュビア



ジュビア「どうしてここに!?」


アルト
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