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大陸の妖精
・Original Episode 3・
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めでと」


身体をくねらせ、幸せそうに満面の笑みをこぼすジュビア


そんなジュビアを見ていると、呆れながらも自然と頬が緩むアルトだった



ジュビア「アルト様、他に何か食べたいもの等はございますか?」


アルト「他に食べたいもの・・・?」


ジュビア「はい、ジュビアはアルト様の為なら何でも作って見せます・・・?」


アルト「う・・うーん・・・食べたいものかぁ・・・」


いつもはナツと同じぐらい食い意地はってるアルトだが、いざ改めて食べたいものを聞かれるとパッとすぐには思い浮かばなかった



アルト「じゃあ・・・ケーキが食べたいかなぁ」


ジュビア「ケーキですか・・・?」


アルト「うん、しばらく食べてなかったし・・・作ってくれるって言うなら、お願いしてみようかな」


アルトが邪気一つない笑みで言うと、ジュビアは目を光らせ勢いよく立ちあがった



ジュビア「はい!!ジュビアにお任せ下さい、アルト様!!」


決意を瞳に宿し、そう叫んだジュビアは軽い足取りで厨房へと向かった
















ジュビア「待っていてくださいアルト様、ジュビア頑張ります!」


ケーキを作るための材料と調理道具を用意したジュビアは、エプロンに着替えて調理場に立つ


恐らく手作りであろうアルトのデフォルメされた人形を傍に置き、調理を開始した




ジュビア「まず砂糖と卵をボウルに入れてかき混ぜて・・・よく泡立てる」


片手に握る調理本を丁寧に読み上げ、その通りの手順で作業する



生地を作るため、泡立て器でボウルの中身を慎重にかき混ぜるジュビア


しかしどれだけかき混ぜようと、何故か一向に泡立つ気配がない




ジュビア「あ・・あれ・・・全然泡立たない・・・?」


中々上手くいかずに、ムキになっていたジュビアの力が徐々に強まる


力強くかき混ぜたため、ボウルの中身は飛び散り、気がついた頃には調理台がひどく汚れてしまっていた




ジュビア「はぁー・・・まさか最初から躓くなんて・・・」


落ち込むジュビアは、ゆっくりとアルトの人形に目を向けた



自分の愛しき男性が、今の状況を見たらなんて思うだろうか



そんな思考がジュビアの脳内をよぎった




◆◇◆◇◆◇◆◇



『ごめん、ジュビア・・・俺、料理できない人とは結婚したくないな』


『そんな・・・!』


『やっぱり女の子は料理が上手くないと、その点で言えばルーシィやミラさんは俺の理想的な女性だ』


『ま、待って!!ア
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