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大陸の妖精
強く歩け
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還だったんだな」


グレイの言葉を聞いたエルザは目を閉じて再びエーテリオンの渦の中で起こったことを思い出していた



エルザ「(正直・・・何が起こったかはよく分からない・・・だが、今は生きている事を喜びたいな)」


アルト「奇跡だろうがなんだろうが生きててくれて嬉しいよ、流石エルザだな!」


グレイ「フクロウのエサになったどっかのマヌケとはエライ違いだ」


鼻で笑いながらそう言ったグレイをナツが睨みつける


グレイの方もナツの視線を感じ取ると、小馬鹿にした様子で笑みを浮かべる



ナツ「今なんつったァ!!!!グレーイ!!!!」


グレイ「火の竜は食物連鎖の底辺ですねって言ったんだよバーカ」


そこから間もなく二人の喧嘩が始まる


いつもは怒るエルザも今回は呆れた様子で首を左右に振り、喧嘩している二人に目を向ける



しばらくして、アカネビーチの宿全体に楽しそうな笑い声が響いた















アカネビーチ浜辺



ウォーリー「あ・・あのよ・・すまなかったゼ、エルザ」


ミリアーナ「ごめんなさい、エルちゃん」


申し訳なさそうに俯く二人がエルザに向かって謝罪する



エルザ「私の方こそ・・8年も何もできなかった・・本当にすまない」


ショウ「姉さんはジェラールに脅されてたんだ、オレたちを守る為に近づけなかったんじゃないか」


エルザ「今となってはそんな言い訳もむなしいな・・もっと早くに何とかしていればシモンは・・・」


沈んだ表情のエルザがそう言った



ウォーリー「シモンは真の男だゼ!!だって・・だってよぅ・・エルザを守りたかったんだ・・・あいつは・・ずっと・・」


ミリアーナ「ウォーリー!!!」


ウォーリーの言葉を遮るように、ミリアーナが叫ぶ


エルザは静かに頷いた後、言う



エルザ「あいつの気持ちはよく分かるし・・・残された者の気持ちも今はよく分かる・・・だけど私たちは進まねばならない、シモンの残してくれた未来を」


ショウ「うん」


ミリアーナ「とても悲しい事だけど、シモンはずっと私たちの中にいるんだね」


ウォーリー「そう信じてなきゃやっていけねえゼ、チクショウ・・・一体オレたちは何の為に・・・」


ショウたちはエルザの言葉を聞き、受け入れつつも表情はどこか寂しげであった



エルザ「過去は未来に変えて歩きだすんだ、そして今日の一歩は必ず明日へとつながる一歩となる」


ウォーリー「今日の一歩か・・・」


ミリアーナ「私たちはこれからどうすればいいんだ
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