強く歩け
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
還だったんだな」
グレイの言葉を聞いたエルザは目を閉じて再びエーテリオンの渦の中で起こったことを思い出していた
エルザ「(正直・・・何が起こったかはよく分からない・・・だが、今は生きている事を喜びたいな)」
アルト「奇跡だろうがなんだろうが生きててくれて嬉しいよ、流石エルザだな!」
グレイ「フクロウのエサになったどっかのマヌケとはエライ違いだ」
鼻で笑いながらそう言ったグレイをナツが睨みつける
グレイの方もナツの視線を感じ取ると、小馬鹿にした様子で笑みを浮かべる
ナツ「今なんつったァ!!!!グレーイ!!!!」
グレイ「火の竜は食物連鎖の底辺ですねって言ったんだよバーカ」
そこから間もなく二人の喧嘩が始まる
いつもは怒るエルザも今回は呆れた様子で首を左右に振り、喧嘩している二人に目を向ける
しばらくして、アカネビーチの宿全体に楽しそうな笑い声が響いた
アカネビーチ浜辺
ウォーリー「あ・・あのよ・・すまなかったゼ、エルザ」
ミリアーナ「ごめんなさい、エルちゃん」
申し訳なさそうに俯く二人がエルザに向かって謝罪する
エルザ「私の方こそ・・8年も何もできなかった・・本当にすまない」
ショウ「姉さんはジェラールに脅されてたんだ、オレたちを守る為に近づけなかったんじゃないか」
エルザ「今となってはそんな言い訳もむなしいな・・もっと早くに何とかしていればシモンは・・・」
沈んだ表情のエルザがそう言った
ウォーリー「シモンは真の男だゼ!!だって・・だってよぅ・・エルザを守りたかったんだ・・・あいつは・・ずっと・・」
ミリアーナ「ウォーリー!!!」
ウォーリーの言葉を遮るように、ミリアーナが叫ぶ
エルザは静かに頷いた後、言う
エルザ「あいつの気持ちはよく分かるし・・・残された者の気持ちも今はよく分かる・・・だけど私たちは進まねばならない、シモンの残してくれた未来を」
ショウ「うん」
ミリアーナ「とても悲しい事だけど、シモンはずっと私たちの中にいるんだね」
ウォーリー「そう信じてなきゃやっていけねえゼ、チクショウ・・・一体オレたちは何の為に・・・」
ショウたちはエルザの言葉を聞き、受け入れつつも表情はどこか寂しげであった
エルザ「過去は未来に変えて歩きだすんだ、そして今日の一歩は必ず明日へとつながる一歩となる」
ウォーリー「今日の一歩か・・・」
ミリアーナ「私たちはこれからどうすればいいんだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ