成長編 素材
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いていた連中は罷免されたが、普通に働く真面目な社員もいるから、そいつらの人生まで壊すような事態にはなっていない。あくまでアレは一面だからな……会社全部がそうではないんだ」
「わかっているが……ただ訊いてみただけなのに、案外しっかりアフターケアもしているのだな。驚いたぞ」
「執務官として当然の義務ですわ。ところで潜入の際にサイコ・マンティスからもたらされた、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ州にSEEDに搭載した麻薬を売った麻薬組織がいるとの情報ですけど……」
「そいつらの始末は俺がやる。任務が来てるようなら悪いが、これは譲れない」
「どうしてだ?」
「別に………命を間接的に奪っていた連中が気に入らない、ただそれだけだ」
「ふむ……それなら好きにやって来ると良い。そもそも管理局は自分達の不始末が関わらない限り、管理外世界の問題は関係ないと思って手を出さない連中ばかりだ。奴らには期待できないし、俺達はテスタロッサ家と闇の書の裁判に専念しなければならん。すまない、それ故そっちには手を貸せない」
「いや……むしろ都合がいいとも言える。下手に大勢で行く事でこちらの動きを察知されるよりはマシだ」
「そうですか……ごめんなさい、サバタ。またあなたに面倒をかけさせる事になってしまって……」
「エレンが謝る事なんて一つも無いぞ。俺は俺自身のために行動している、それで救われる人間が現れるだけだ」
「……………」
何かを思ったのか、エレンは憂いの表情で俺の顔を見つめる。先代ひまわり娘に、何が起きようと俺は彼女の“味方”でいると誓ったからな……彼女にあまり悲しい顔はさせたくないものだ。
ちなみになのは達地球組はリーゼ姉妹の案内で管理局の見学をしており、俺も誘われていたのだが……こういう事情があって遠慮した。あまり気を遣わせる訳にはいかないから、建前上ではエレン達と話す事があると言って誤魔化している。騎士達ははやてとネロが見守る中、別室で戦闘記録を取ってもらっており、テスタロッサ家や管理局組は休憩室でマキナと共にレイジングハートに記録されていた俺の昔話の映像を見ている。
そうそう、パイルドライブでフェイトのバルディッシュが破損してしまい、度重なる模擬戦でレイジングハートもかなり損傷を負っていたため、丁度良い機会という事で2機とも修理に出されていた。映像は技術室の端末から経由して流しているらしい。ただ……なんか騎士達のデバイスのデータをもらえた事で、ベルカの技術も改修で込められそうな気がする。使い過ぎて無理しなければ良いのだが……。
……フッ、無理をしているのは俺も同じか。相談も終えた俺は昨日の任務の疲れも残っているが、そのまま“ムーンライト”を使って先に地球へ向かった。ロキとの戦いで“彼女の力”を使った反動が
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