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リリなのinボクらの太陽サーガ
成長編 素材
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てもよろしいですか?」

「構わぬ、申してみよ」

「はい。いつまでもサバタの呼び方を中途半端にしておくのは面倒だと思うので、ここでいっそ何らかの役職名を与えてはどうでしょう?」

「ふむ、シュテルが参謀で、レヴィが鉄砲玉のようにか?」

「待って! ボクって鉄砲玉なの!? 帰って来れないじゃん、それじゃ!?」

「冗談だ、レヴィ。貴様は鉄砲玉なんかに収まる器である訳が無かろう」

「そうなの? あ〜良かった!」

しかし鉄砲玉でないのなら、結局レヴィの役職は不明だった。それに冗談の方が本音が出る、と聞いた事があるが……わざわざ指摘するのは野暮だろうな。

「それで私の方からサバタの役職を考えてみたのですが……」

「先に言っておくが“盟主”は埋まっておるからな? “彼女”が解放された時、居場所が無ければ可哀想だろう?」

「そこはちゃんと考えてあります。で、改めましてサバタの役職ですが……“枢機卿”がよろしいかと」

「“枢機卿”……なるほど、確かに国を治めるために前もって国教を敷いておいた方が良いかもしれんな。この者ならば信仰を集めるのに十分な程のカリスマがある、務めは十二分に果たせよう。……我より能力が色々上回っている気もするが、そこは我の未熟さ故だ、いずれ追い抜いて見せようぞ」

「じゃあこれからお兄さんは“教主”って事になるのかな? う〜ん、なんか堅っ苦しいから僕はこのままお兄さんって呼ぶね!」

「レヴィはそのままでいいですよ。ではサバタ、これから我々はあなたの呼び方を“教主”と改めさせて頂きます」

「うむ、光栄に思うが良い、教主殿よ! 貴様は我らの国で王に匹敵する権限を得たのだからな! いずれ我らが興す国でその役目を果たしてもらうぞ!」

なんか彼女達の間で勝手に枢機卿にされていた。俺は宗教とかには全く興味が無いのだが……彼女達がそうして欲しいのなら、仕方ないが拝命してやるか。……ところで、ちっこい姿で相談している光景は妙に和むのだが、彼女達はわざとやっているのだろうか?

さて……いい加減、麻薬組織の捜索を再開しよう。だがこのまま闇雲に捜索に当たっても尻尾を掴むのは相当厳しいだろう。ならば、地球の“裏”に精通した連中に協力を頼んでみた方が良いかもしれない。“彼ら”のやり方は少々過激すぎるとは思うが、背に腹は代えられない。“ムーンライト”の収納スペースから通信機を取り出し、ある場所へ連絡する。

「……俺だ。突然すまないが、頼みたい事がある。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ州を拠点とする麻薬組織の所在を知りたい。―――は? 既に調べ当ててあるだと? ―――そうか、準備が整ったらそのマフィアを丸ごと乗っ取るつもりだったのか。だが、すまないが奴らを潰さなければならない理由がこっちに
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