暁 〜小説投稿サイト〜
少年少女の戦極時代・アフター
After1 流星雨の下のふたり
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いた。
 戒斗は乗り込もうとして、二拍逡巡し、咲をふり返った。

 戒斗は腕を伸ばし、咲の頬を指でなぞった。

「一緒に来るか?」

 咲は目を瞠り、まじまじと戒斗を見返していたが――やがて苦笑を浮かべた。

「いじわる。そんなのムリだって、戒斗くんが一番知ってるくせに」

 一人で行動を決定できるオトナである戒斗と違い、咲はオトナの輪に守られていなければいけないコドモ。
 分かっていても、この野放図な少女は、あるいは肯くかもしれないと思ったのだ。

「――、じゃあな」

 指を静かに咲の頬から外す――その刹那。

 街から爆発音が轟いた。
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