After1 流星雨の下のふたり
[2/2]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
いた。
戒斗は乗り込もうとして、二拍逡巡し、咲をふり返った。
戒斗は腕を伸ばし、咲の頬を指でなぞった。
「一緒に来るか?」
咲は目を瞠り、まじまじと戒斗を見返していたが――やがて苦笑を浮かべた。
「いじわる。そんなのムリだって、戒斗くんが一番知ってるくせに」
一人で行動を決定できるオトナである戒斗と違い、咲はオトナの輪に守られていなければいけないコドモ。
分かっていても、この野放図な少女は、あるいは肯くかもしれないと思ったのだ。
「――、じゃあな」
指を静かに咲の頬から外す――その刹那。
街から爆発音が轟いた。
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ