日常生活(4)
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ー校門前
「ふーやっと終わった」
この世界に来て何回目の言葉だろう。どの学校の入学式も長い、どうにかならないものか。
入学式で一番辛かったのは周りの視線。ま、一流の大学に子供がいるのだから気にしない人はいないだろう。
っと二人に見つからない内に帰らないと。
「あの子、何処にいったのかしら?」
「ったく、人が多すぎるのよ。」
ヤバい。すぐ近くにいる!
今見つかるのは避けたい。心の準備ができていないのでボロがでてしまうかもしれないからだ。初対面で二人に怪しまれるのだけはまずい。
できるだけ姿勢を低くして見つからないように駅に向かう。幸い周りの人達は背が高いひとが結構いたので見つかることなく駅に着いた。
ここまでくれば安心だろう。
「…早く帰ろ」なんだか疲れた。
ー自宅
「ただいま〜」
「おかえり。思ったより早かったじゃない」家に着くとナゴミがいた。
「あれ?サラは?」
「昼寝みたい。学校紹介の時寝ていたのがバレて、ずっとお説教されてたの」中学の時は、先生も呆れていたが初めての先生が見たら怒るだろう。
「ごめん。私も寝る」
「珍しいね」
「うん。なんか色々と疲れた…」本当に疲れた。なんでだろう…さっきほんのちょっとだけS2機関を解放してみたが効果はなかった。
「分かった。ご飯できたら呼ぶからそれまで寝ておいて」
「ありがとう」今は、3時夕飯までかなり時間があるしゆっくりしよう。
[バタン]
「ふぅー……あれ?涙?」なんで…この世界に来てから一度も流したことなかったのに。
止めようと思えば思うほど涙が溢れてくる。
「…うっ…ひっく…っ」
ーサラSIDE
「ふぁ〜よく寝た」目が覚めると4時だった。夕飯までもう少し時間があるけど起きてしまったからリビングに行こう。
(そういえば、今日姉さんの入学式だったっけ?)入学式は行けなかったから、せめてお祝いの言葉だけでも言っておこう。
「…うっ……ひっく…」
(泣いている?)
姉さんは、気は弱いがいじめなどで泣くような人じゃない。
「…先…輩…葛城…さん」…なるほど、大学で二人に接触したのね。
[ガチャリ]
「!サ、サラ!?」姉さん……瞳が赤い。無意識にA.T.フィールドを展開しているのか。この程度なら感知されることもないが。
「何で…?」
「その前に鏡を見て」手鏡を差し出す。どこから出したのかって?ヒ・ミ・ツ(はぁと)
「なんで鏡…あっ」気づいた様だ。
「…あれ?戻らない…」それは、自分の殻に閉じ籠ってるから。だから私も前世(レイ)では、ずっと目が紅かった。
(こんな時は)こっそり、姉さんに後ろから抱きつく。
「えっ…サラ?」
「姉さん…今日何があったの?」できるだけ優しく話し掛ける。 意外に
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