猟兵としての生き方
第4話 赤い星座
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エレナを失った日、リィンはその日から猟兵になるべくルトガー達と共に厳しい修行の日々に明け暮れていた。
父であるルトガーからは猟兵としての戦い方、心構え、そして基礎を徹底的に叩き込まれた、最初はあまりの過酷さに何度も気を失いその度に無理やり起こされたことも何度もあった。
だがそれはルトガーが戦場の恐ろしさを誰よりも知っているからの事だった、いつかリィンも戦場に出るだろう…その時にリィンが死なないように願ってのことだっだ。
リィンが教わった人物はルトガーだけではない、西風の旅団全員が自分の持つ技術をリィンに与えた。
ゼノは罠の有効な使い方やワイヤーや火薬の扱い方、レオからは白兵戦などでの戦い方や格闘技術、マリアナからは武器についての知識や応急処置の方法などをリィンに教えた。
彼ら以外の団員達もサバイバルの知識や連携の確認、中には食べられる草などの見分け方などリィンの為になりそうなことは全て彼に教えた、それは西風の旅団全員がリィンを思っているからの事だった。
そんな日々が続き気が付けば2年の時が過ぎ去っていた。
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side:ルトガー
人など決して寄ることなどない危険地帯、アイゼンガルド連峰……Aランク遊撃士すらも迂闊には相手にしないほどの魔獣が生息する場所、俺とリィンは今そんな場所にいる。
「はぁはぁ……」
「何をボサッとしている、リィン!」
リィンと俺はそれぞれの得物を構えながら激突する。
「いいかリィン、戦場では絶対に気を抜くな!戦場では何時何処から敵が襲い掛かってくるかわからねえ!だから常に周りの状態を把握して戦え!じゃなきゃ死ぬぞ、こんな風になぁ!!」
俺はつばぜり合いを止めリィンの背後に回りこむ。リィンは反応して背後に攻撃を放つが空振りに終わった。
「残像!じゃあ……」
「遅え!」
俺が放った攻撃がリィンの刀を弾き飛ばした。
「ぐッ、参りました……」
「背後に反応できたのは良かったが爪が甘かったな、戦場じゃ死んでいたぜ」
刀をトントンと肩に当て俺はリィンに言う、もしこれが戦場ならリィンは殺されていたということになる。
「どうした、こんくらいでヘバッてて戦場で戦えるのか?」
「……もう一度お願いします……」
リィンは刀を拾い再び俺に向かっていった。
「へッ、そうこなくちゃなぁ!」
俺も刀を構えてリィンに向かい、二人の刀が交差した。
ーーー 数時間後 −−−
「ぐッ、はぁはぁ……」
「良し、今日はこれまでだ」
地面に大の字に横
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