猟兵としての生き方
第4話 赤い星座
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舞や!!」
導力地雷の凄まじい爆発が猟兵達を吹き飛ばす、流石『罠使い』。トラップじゃあいつの右に出る猟兵はいない。
「はあッ!『絶倫攻』!喰らえ、『大回転旋風脚』!!」
自身の身体能力を上昇させてからの広範囲に及ぶ回し蹴りを放つガルシア、その一撃で猟兵達が吹っ飛んでいく。戦場を武器も持たずにステゴロで戦い周れるのなんざアイツ以外にはいないだろうな。
「へッ、あいつらもやるじゃねえか。よし、俺だって……ッ!?」
突如殺気を感じた俺は太刀を上に構える、するとまるで隕石が落ちたかのような衝撃に襲われた。
「よく防いだな、流石は猟兵王」
「攻撃する直前まで気づかせなかったくせによく言うぜ、闘神」
俺は気配を消して攻撃してきた戦斧を構える男、赤い星座団長バルデル・オルランドを見据えそう呟いた。
「団長!くそ、ガルシアの兄貴、ワイらも行くで!」
「いや、無理のようだぜ……」
「お前たちの相手は俺がしてやる」
二人の前に凄まじい体格を持った紅い髪の男が立ちふさがった。赤い星座副団長シグムント・オルランドも出てきたか……!
「俺の団員達を随分と可愛がってくれたようだな、ルトガー」
「だったら何だってんだ、バルデル?」
「知れた事……今日こそお前を殺し任務を遂行するだけだ」
「はッ!俺がお前に殺される訳がないだろう、返り討ちにしてやるよ」
俺は太刀と双銃剣の片方を両手に持ちバルデルは戦斧を構える。
『今日こそくたばれ!!!』
そして俺とバルデルは激突した。しかしシグムントの奴がきているのなら最近噂になっている奴の娘も来ているかもしれないな、リィンが鉢合わせしなければいいんだが……
side:リィン
「はぁはぁ、これが戦場か……」
僕は初めての実戦を感じていた。人が倒れ大地が血で赤くなり銃声の音が辺りに響き殺意と憎悪が渦巻く場所……それが戦場だった。
今まで僕は団長達の訓練を耐えてきた。だが実際の戦場は訓練とは比べ物にならない、ここでは何時何処から敵が襲い掛かってくるか分からないからだ。
「はぁぁッ!」
正面から剣を構えた赤い星座の猟兵が僕に迫る、放たれる攻撃を刀で受け止め上に弾く、そしてがら空きになった猟兵の腹に目掛けて刀を横なぎに振るう。
「がはッ!」
猟兵の腹から血が噴出し地面に倒れる。
「うっ……」
僕はそれを見て目をそらす、その隙をついて猟兵が背後から襲い掛かる。
「死ねえッ!」
「リィン、危ない!」
マリアナ姉さんが銃で猟兵の眉間を打ち抜いた、マリアナ姉さんは僕の側に駆け寄る
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