猟兵としての生き方
第4話 赤い星座
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と殺り合おうよ―――ッ!!!」
口から血を流すシャーリィが向かってきた、僕も武器を構えて応戦する。そしてしばらく戦っていると空にまばゆい光が走った。
「あれは……」
「あ、撤退の合図だ」
シャーリィから撤退の言葉を聞いて西風の旅団が勝ったんだと分かった、シャーリィは闘気を抑えて武器を下ろす。
「……向かってこないのか?」
「残念だけど今回はシャーリィ達の負けみたいだしね、これ以上しても無駄なだけだから」
(なるほど、状況の判断力が高い。流石は猟兵として先輩なだけはあるな)
そうぼんやりと考えているといつの間にかシャーリィが目の前にいた。僕は驚いて一瞬動きが止まってしまう、それが仇となった。
「ん……」
「!!?」
なんとシャーリィがキスしてきたのだ、それもディープな方を。
「じゅる、んん、くちゅ……」
「!??!?」
更に舌までいれてきた、僕は離れようとするが信じられないことにシャーリィを振りほどけない、頭をがっちりと掴まれ首も動かせない、何て力だ!
「じゅるる、ずちゅ、じゅる、んっ……」
尚もシャーリィの舌が僕の口の中を蹂躙する。舌を引っ込めても無理やり絡まされて歯茎や舌の裏まで舐められる、互いの唾液を混ぜ合いながら時には舌を強く吸われる……年下の女の子にここまで翻弄される情けなさとしびれるような感覚で頭がいっぱいになっていく。
暫くの間シャーリィに成すがままにされていた僕は数分後開放された。
「えへへ、ご馳走様」
最後に僕の口をペロリと舐めたシャーリィは恍惚の表情を浮かべた。
「な、なにをッ!?」
「ん、印だよ。シャーリィに傷をつけたのってパパ以外でリィンが初めてなんだよ。だからシャーリィ決めたの、リィンを殺るのはシャーリィだって、だから唾つけたの」
「だからっていきなりあんな……ファーストキスだったんだよ!?」
「じゃあねリィン、シャーリィ以外の奴に殺されたら許さないからね」
シャーリィはそういって撤退していった、僕も戸惑いながら皆の元に向かった。
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今回の依頼は西風の旅団の勝利だった、団長達と合流したレオの部隊がゼノの部隊と協力してシグムントを抑えてその隙にガルシアが鳴神の大将を打ち取ったらしい。紙一重の勝利だったらしいけど勝ちは勝ちだ。
勝利したルバーチェ商会は鳴神の支配していたシマを抑え更に勢力を拡大したそうだ。報酬を受け取る際に団長達はルバーチェ商会の専属戦闘員にならないかと誘われたらしいが団長は断ったらしい。
「しっかし危なかったな、もしレオが
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