猟兵としての生き方
第4話 赤い星座
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その時だった、崖の上から声が聞こえた、僕が見上げるとそこには崖から飛び降りた赤髪の少女がチェーンソーが取り付けられたライフルを自分目掛けて振り下ろす光景だった。
僕は咄嗟に刀を抜きチェーンソーを弾く。
「あはは、何だか嗅いだことのある匂いがしたと思ったらやっぱりリィンだ〜!」
「……シャーリィ」
そこに現れたのは昨日ふとしたことで出会った少女?????シャーリィだった。
「まさか《血染めのシャーリィ》……!6歳で戦場に出て数々の猟兵を殺し、その身を赤い血で染めたことから異名がついたシャーリィ・オルランドか!?」
西風の旅団の団員であるコリンさんが驚愕の表情でそう語る。《血染めのシャーリィ》……赤い星座の副団長《赤の戦鬼》シグムント・オルランドの娘である彼女はオルランドの血を引くもので6歳で猟兵としてデビューし多くの戦士の血を浴びてきた戦場の申し子。
まさか昨日出会ったシャーリィが《血染めのシャーリィ》だったとは思ってもいなかったので、僕は驚きを隠せなかった。
「あはは、まさかこんな早く再会できるなんて思ってもいなかったよ。やっぱりリィンは猟兵だったんだね」
「どうしてそれを?」
「だって隠していても分かるよ、リィンからは血の匂いがプンプンするんだもん」
「……君にとって他の猟兵を見抜くことなんて朝飯前って訳か」
僕は刀を構えながら後ろにいるコリンさんに話しかけた。
「コリンさん、今の内に二人を連れていってください」
「なッ、そんなことできるか!ここは俺が……」
「僕では大の大人二人も運べません」
「そ、それはそうだが……」
「絶対に死にません、だから早く言ってください!」
「ぐっ、絶対に死ぬなよ、直に応援を呼んでくる!」
彼はそういうと二人を連れていった。
「あ、いっちゃった。まあいいか、今日はリィンと遊びたい気分だし♪」
「……やっぱりやらなきゃ駄目か?」
「当たり前だよ、猟兵が戦場で出会ったら殺るか殺られるかのどっちかじゃん」
「そうか、そうだよね。僕達は猟兵だ」
自分も猟兵、そして相手も猟兵、戦場で出会ったなら殺るしかない。
(覚悟を決めろ、僕はこんな所で死ぬ訳にはいかないんだ)
俺は脳内で死んでしまったエレナを思い出した。
「彼女の分まで僕は生きなくちゃならないんだ。だから、その為に僕は君を斬る……!」
僕は刀を構えシャーリィを鋭く睨む。
「……あはっ♪いいよ、今のリィンすっごくいい……最近は楽しめるような殺し合いがなかったんだよね。だからさぁリィン……シャーリィを楽しませてよッ!!」
シャーリィはライフルから銃弾を放つ
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