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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第466話】
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前にいいかなぁ〜」

「え?」


 のほほんさんの声に振り向くと、若干眉根を下げて困った様な表情を見せていた。


「んとねー、機体を整備した身としてわねー。 本当はもう少しちゃんとチェックしたかったの……。 ……もしもって事は絶対無いけど……本気で危ない時はひーくんが助けてあげてねー?」

「ん? ……まあ本当に簪が危ない時は助けるさ、これがな」


 そう告げると少し安心したような表情を見せ、いつものようににへっと笑って見せたのほほんさん。


「えへへ。 ――あ、でもでもー、もしひーくんから見てかんちゃんだけで対処が可能ならかんちゃんに任せてねー? ……って言っても、かんちゃん……無意識に人に甘えることに慣れちゃってるから……」


 表情が再度変わるのほほんさんに、俺は黙って頷く。

 もし対処が可能なら彼女自身に解決させるのがいい――勿論、どうにもならない場合はさっき言った通り俺が助けるつもりだが。

 ――杞憂であってほしいが、のほほんさんは妙な所で勘が鋭いというか、先見の明って奴があるのか。


「ひーくんも気をつけてねー? まだ、ひーくんと合体してないんだから怪我しちゃダメだからねー」


 僅かに頬に赤みが差し込むのほほんさんの言葉に、『先日の行為』が不意にフラッシュバックされた俺、軽く頭を振ってその記憶を払拭させると俺も第六アリーナへと向かった。

 背にのほほんさんの頑張ってねーという声を受けながら――。
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